ニシガウチ タイスケ   NISHIGAUCHI Taisuke
  西垣内 泰介
   所属   文学部 英語学科
   文学研究科 英語学専攻
   文学研究科 言語科学専攻
   職種   教授
言語種別 英語
発行・発表の年月 2002/03
形態種別 研究論文(学術雑誌)
査読 査読あり
標題 Scrambling and Reconstruction at LF
執筆形態 単著
掲載誌名 言語研究
出版社・発行元 日本言語学会
巻・号・頁 (No.121),pp.49-105
概要 日本語の「かきまぜ」と英語のWH移動に関わる論理形式での「再構成」について論じた。本論文は日本語で「かきまぜ」を受けた名詞句がLFでの再構成reconstructionにより文中のさまざまな位置で解釈を受ける可能性があることを主張する。まず、移動を受けた名詞句はD構造位置だけでなくCPやvPの「端」(edge)で再構成を受けることを示す。この主張の基盤となるのは束縛とスコープに関わる事実である。次に、LFでの再構成は束縛理論の制約を受けることを示す。再構成はさまざまな位置で名詞句を解釈することを許すが、その可能性の範囲は束縛条件AとCによって狭められるのである。さらに、LF再構成は指示の非透明性を引き出す動詞など、スコープに関与する要素と相互関係を持つが、このような関係も束縛条件によって制約される