教員紹介 | |
ヌマタ マミ
Numata Mami
沼田 真美 所属 心理学部 心理学科 職種 講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2019/03 |
形態種別 | 学位論文 |
標題 | 博士論文 「加害対象および被害対象別にみた自他へのゆるしの側面――ゆるしの反応の水準に着目して――」 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 筑波大学博士(心理学)学位論文 |
掲載区分 | 国内 |
概要 | 本論文では、第1に、他者加害および自己加害における他者被害のゆるし現象の存在を確認すること、第2に、特性ゆるし尺度および状態ゆるし尺度の開発を行い、ゆるしの反応の水準の共通点および相違点を検討すること、第3にゆるしの規定因の共通点および相違点を検討することを目的としている。その結果、他者加害および自己加害におけるゆるしについて、被害対象として、自己および他者(親しい人)がみられることが明らかになった。ゆるしの規定因について検討を行った結果、特性ゆるしの側面と状態ゆるしの側面の対応関係についてはいずれも類似した傾向がみられており、自己加害においては,反芻が共通してゆるしを抑制し、他者加害においては共感性が共通してゆるしを促進していることが確認された。また、各尺度の下位尺度において推定されたゆるしの反応の水準は中庸な反応が共通しており、強い反応は他者加害におけるゆるしにのみみられることが確認された。 |