教員紹介 | |
イトウ ハジメ
伊藤 創 所属 国際コミュニケーション学部 グローバルコミュニケーション学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2013/09 |
形態種別 | 学術論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 二つの主部内在型関係節構文
-産出の動機づけからみた同構文の分類と成立条件ー |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 日本語文法 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本語文法学会 |
巻・号・頁 | 13(2),88-104頁 |
担当区分 | 筆頭著者 |
概要 | 主部内在型関係節(以降「内在節」)を含む文(以降「内在節文」)は,その成立のために,主部の認知的際立ちの高さ,内在節と主文の間の意味的,語用論的な密接な関連性などが必要とされ,自然な文として捉えられるための条件が厳しいことで知られているが,一方で,こうした条件を満たしていないにも関わらず,柔軟な推論によって内在節文が成立する場合もある。本稿では,内在節文が「構文の融合」によって生み出された形式であり,その融合を動機づけるものとして,1)事態叙述における焦点のシフト,2)内在節の事態全体が主文の事態の参与者(項)として捉えられること,の二つが存在することを主張し,それぞれの動機づけから生み出された内在節文が自然な文として受け入れられるための条件が異なっていることから,上記の二面性に説明を与える。 |
ISBN | 4874245994 |