教員紹介 | |
ハラモト クミコ
原本 久美子 所属 保健医療学部 看護学科 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2003 |
形態種別 | 学術論文 |
標題 | 看護基礎教育における看護技術の経験と看護技術到達の関連 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 東京都立看護専門学校 専任教員研究調査報告書 (平成15年度) |
巻・号・頁 | 3-10頁 |
著者・共著者 | 原本久美子、三妙律子 |
概要 | 新人看護師の看護技術の未熟さが問題となっている。3年間の臨地実習における看護技術の経験と到達状況を明らかにし、今後の臨地実習における技術教育のあり方を再考することを目的に調査した。「VS」「コミュニケーション」「無菌操作」「ガウンテクニック」等や「清潔」「移動・移送」「罨法」「創部ガーゼ交換」は90%以上経験していた。注射は、「見学」も含め経験度は70%で、30%の学生は講義や学内演習の学びのみで卒業していく状況であった。経験させたい技術は、実習後半に経験の確認や、学習内容として技術経験を課題とする工夫も必要である。経験頻度の低い難易度の高い技術習得には、「見学」の機会を増やす工夫や、習得方法の再考が必要である。「注射」等は、医療事故の関連もあり、学校教育の限界も知り、卒業後の教育に連動する必要がある。今後の看護教育には、流動する臨地の中で看護技術の見学や実施に至る人間関係作りや調整能力、対象の状況や場に応じ技術を工夫する力、実施の是非の判断の仕方等である。技術は経験することで「できる」自信につながる。実習施設側との調整や患者の人権を尊重しながら協力を得る努力が必要である。
担当部分:主執筆責任者 |