教員紹介 | |
ウエハラ ショウゾウ
上原 昭三 所属 教育学部 教育福祉学科 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2017/06 |
形態種別 | 学術論文 |
標題 | 道徳の授業において対話を促す教師の発問技能~教員養成段階における指導上の課題~ |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 教育総合研究叢書 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 関西国際大学教育総合研究所 |
巻・号・頁 | (10),41-56頁 |
概要 | 小学校で平成30年から完全実施される「特別な教科としての道徳」では、「考え、議論する道徳」へと授業の在り方が変わろうとしている。子供たちに本当に「考え、議論」させるためには、適切な(教師の)介入など教師の高い指導能力が必要である。特に子どもたちの意見を引き出し、思考を深めさせる発問・発話は不可欠な技能と考えられる。筆者は、担当する「道徳教育の指導法」において、学生の発問技能を向上させるため、事前に発問・発話と児童の反応を想定した問答案を作成させ模擬授業を行わせている。模擬授業の記録や問答案を読み返し考察を行った結果、①主となる発問に対してねらいとする価値にせまる児童の反応を想定できているが、そのあとの補助発問が用意できず、深めさせることができない。②教師の発話と児童の発言が呼応しないなど、対話想定における練り上げが不足している。③子供を前に発話する段階において、授業の混乱や停滞を恐れるあまり、誘導型の発話や不要な説明を含む長い(教師の)発話の多いやり取りになる。といった課題があることが分かった。 |