教員紹介 | |
イノウエ カズコ
Kazuko INOUE
井上 加寿子 所属 教育学部 教育福祉学科 職種 講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2008/06 |
形態種別 | その他(学会発表) |
標題 | マンガのオノマトペ表現にみる造語のパターン:認知言語学的観点から |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 大阪大学言語文化学会第33回大会発表予稿集 |
出版社・発行元 | 大阪大学言語文化学会 |
巻・号・頁 | 34-36頁 |
概要 | 一般に、オノマトペ(擬音(声)語・擬態語)は創造性が豊かなことがその大きな特徴の一つとされている(篔1993a, 1993b, 苧阪1999, 田守2002, 飯島2004など)。しかし、オノマトペに関する従来の研究では、辞書に掲載されるような一般に認知度の高い表現を取り扱うものが大部分であり、こうしたオノマトペ語彙の生成的側面については研究が希薄であった。また、このような豊かな創造性によって創作された新奇のオノマトペ表現を扱う研究では、文学作品や近現代詩を扱ったものがこれまで主であった。しかしながら、オノマトペ表現が観察されやすいテキストジャンルの一つとしてマンガは大きな位置を占めている。特にオノマトペ表現の生成的側面に着目する場合、マンガに現れる新奇のオノマトペ表現は文学作品等に現れる比ではなく、新造語形の宝庫といえる。そこで、本稿では、マンガのオノマトペに見られる新造表現を観察することで、新奇の表現形が創り出される際の言語化の傾向を整理し、認知言語学的観点からオノマトペの比喩的側面について考察を行った。 |