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ハヤシ マンペイ
林 万平 所属 経営学部 経営学科 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2016/07 |
形態種別 | その他(報告書) |
標題 | 「日本、フィリピン、タイにおける災害復興のあり方」研究調査報告書 |
執筆形態 | 単著 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | (一財)アジア太平洋研究所 |
著者・共著者 | 林万平 |
概要 | これまで災害研究においては、防災・減災政策や緊急対応、国際人道支援について多くの研究蓄積が見られ、災害政策においてもこれら領域が重視されてきた。一方で、大災害からの復興については、阪神・淡路大震災等においてその重要性が示されているものの、研究の蓄積は少ない。被災地の再生や被災者の生活再建は重要な課題であるが、被災前の社会への回帰を目指す「復旧」は必ずしもそれを実現し得ない。その大災害が頻発する今こそ、災害に強いレジリエントな社会の構築に向けて、将来の歳が発生に備えるためにも、復興政策のあり方について研究することが求められている。その上で、東日本大震災、タイ洪水、フィリピン台風「ハイアン」という、各国に歴史的な被害をもたらした大災害の復興過程の比較分析は、政策的合意を得る上で有用であると考えられる。三つの大災害の復興過程においてわかったことは、ケース毎に被災地域の発展段階、社会的状況、行政府の構造、災害自体の性質が異なるため、その被害状況や支援のあり方が異なるものの、復興においてはいずれも地域社会が被災前から抱えていた社会的脆弱性が問題となっていることである。 |