教員紹介 | |
ハラモト クミコ
原本 久美子 所属 保健医療学部 看護学科 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2019/03 |
形態種別 | 学術論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 高齢者の喪失体験に対する思いとその後の心構えについて |
執筆形態 | 共著 |
掲載区分 | 国内 |
総ページ数 | 9 |
著者・共著者 | 中木里実 |
概要 | 65歳以上のケアハウスやティサービス通所者で、認知症やせん妄を認めない高齢者10名を対象に、生涯を振り返った語りの中から喪失に関連した体験について抽出し、喪失体験に対する思いとその後の心構えについて明らかにすることを目的とした。質問は、人生の各期で心に残っているエピソードやそのときの思い等について語られるよう構成し、半構造化面接を行い喪失体験を拾い出す形をとり、質的帰納的に分析した。喪失体験に対する思いについては【絶望】【後悔】【あきらめ】の3つのカテゴリーが抽出され、心構えについては【覚悟】【喪失を受容】の2つのカテゴリーが抽出された。高齢者は喪失体験に対して【絶望】【後悔】の思いから【あきらめ】の思いへ至ること、さらに【覚悟】から【喪失を受容】へと移行するが、一直線に進むのではなく、【後悔】へと戻りながら循環し、次第に【あきらめ】や【覚悟】【喪失を受容】の心構えを形成していることが示唆された。 |