教員紹介 | |
ハラモト クミコ
原本 久美子 所属 保健医療学部 看護学科 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2019/03 |
形態種別 | 学術論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 臨床看護師が「看護ができた」と実感する状況や場面-自由記述から捉えた看護の内容分析(1)- |
執筆形態 | 共著 |
掲載区分 | 国内 |
著者・共著者 | 原本久美子、岸川由美 |
概要 | 本研究は、5年以上の臨床看護経験のある臨床看護師238名を対象に、臨床看護師が「看護ができた」と実感したときの状況や場面の自記式自由記載の調査研究から、彼らが捉えた看護を実践内容との関連から明らかにすることを目的とした。105名の回答(回収率44,1%)があり、これらの記述から「看護ができたと実感した」状況や場面の箇所を、意味のある文脈単位で抽出し質的帰納的に分析した。 その結果、124のコードと18のサブカテゴリから【患者・家族からの笑顔、お礼や感謝の言葉を貰えたとき】【患者に関わり回復を実感できたとき】【ケアを工夫し、その効果を感じたとき】【その人らしい普通の生活への援助ができたとき】【その人が生きるためのケアをきちんとできたとき】【患者・家族の希望に沿う援助ができたとき】の6カテゴリが形成された。臨床看護師は、日々のケア時の患者・家族からの反応や、看護の目的である生活や生きることへの援助ができたと実感したとき、「看護ができた」と捉えていた。また、看護は瞬時に成立するものや、じわりじわりと浸透し時間をかけ成長していく看護、看護師自身も経験を重ねることで「看護」になっていたと気づくことが示唆された。 |