教員紹介 | |
イノウエ カズコ
Kazuko INOUE
井上 加寿子 所属 教育学部 教育福祉学科 職種 講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2015/03 |
形態種別 | 学術論文 |
標題 | ライティング課題における誤用の特徴 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 教育総合研究所叢書 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 関西国際大学 教育総合研究所 |
巻・号・頁 | (8) |
概要 | 本稿では,日本語母語話者英語学習者のライティング課題に見られる誤用にどのような特徴があるのかについて,所有を表すhaveに関する用例を取り上げる。誤用例には,日英語で事態に関与する人間に注目するかどうかが異なるというHAVE言語(HAVE-language)とBE言語(BE-language)と称される特徴,物理的なものから抽象的なものに至るまでの所有の対象の差異などが関与していることを挙げ,その背景には日英語間で認知プロセスの相違があることを主体化(subjectification)の観点から述べる。そして,教員が言語学の知見を活用することで,単なる誤用と正用の提示にとどまらず,なぜ学習者がそのような誤りを犯すのか,またなぜ正しい英語はそうなるのかについて,学習者の英語の表現選択に役立てられるということを提示する。 |