教員紹介 | |
カワムラ アキラ
Kawamura Akira
川村 光 所属 教育学部 教育福祉学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2018/03 |
形態種別 | 学術論文 |
標題 | 実践的指導力重視時代の教育実習の現状と課題-教職志望学生に対する2016年度質問紙調査から- |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 関西国際大学研究紀要 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | (19),1-16頁 |
担当区分 | 筆頭著者 |
著者・共著者 | 川村光・紅林伸幸・長谷川哲也 |
概要 | 本論文の目的は,2016年度に実施した大学4年生を対象とした教育実習に関する質問紙調査データにもとづいて,国立大学と私立大学の実習の違いと実習校種の違いという2つの観点から,現在の我が国の教育実習の特徴を捉えることである。
2つの分析結果に共通することは,実習の質は実習校の学校文化・教師文化で決まっているという点である。国立大学と私立大学の実習の比較では,両者の違いが附属学校での実習と母校での実習として理解されるものであることを指摘した。一方実習校種による比較では,特別支援学校や幼稚園の実習が,子どもとのコミュニケーションや保護者対応などに関して比較的充実した機会を提供していることなどを指摘した。これらは,学生たちが教育実習においてそれぞれの学校種の特徴が反映した経験を積んでいることを示している。教育実習は,学校文化や教師文化を体験し,身体化する機会なのである。多くの実習校を経験することが,必ずしもプラスの効果につながらないことは,このことに関わっているものと思われる。 |