教員紹介 | |
ヤマモト ヨシハル
山本 喜晴 所属 心理学部 心理学科 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2008/03 |
形態種別 | 学術論文 |
標題 | 「縁」のもと生きる40代女性との面接 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 京都大学大学院教育学研究科心理教育相談室紀要臨床心理事例研究 |
巻・号・頁 | 35,20-27頁 |
概要 | 娘の不登校を機に来談した40代の女性との3年間にわたる臨床心理面接の過程を詳述し、それをもとに治療で生じていた動きを考察した。クライエントは自分の身の回りで生じるさまざまな出来事を自分自身が生じさせたことと考えたり、偶然の一致に強い意味を見出していた。そのよう在り方を「縁」と呼び、また同時に「こじつけ」とも呼びながら生きていた。娘のさまざまな行動はそのようなクライエントの意味づけを超えているように思われ、それがクライエントに激しいいらだちをもたらしているようだった。クライエントは「見立てはあったが気づきはなかった」という言葉を残し面接は終結となった。 |