教員紹介 | |
ヤマモト マユミ
Yamamoto Mayumi
山本 真由美 所属 心理学部 心理学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1991/12 |
形態種別 | 学術論文 |
標題 | 中学生における感情理解・意図解釈・対応行動の発達 : 複数の感情生起場面および曖昧な場面 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 徳島大学人間科学研究 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 29,15-30頁 |
担当範囲 | 論文構想・計画・執筆助言 |
著者・共著者 | 江頭 史華,山本 真由美 |
概要 | 学生に特に多い暴力行為の背景にあるものとして,自己の感情の理解の能力や相手の行動の意図解釈の能力が発達途中なためと考え,どのように発達するのかを検討することを目的とした。方法として中学生を対象として,入り混じった感情の理解や曖昧な場面を記載した質問紙に自由記述を求めた。次のような結果が得られた。生起感情について,中学3年生は他学年に比べ,ポジティブ感情を回答しているものの割合が高かった。中学2年生は,全学年の中でもネガティブ感情を回答したものの割合が高かった。相手の行動の意図解釈について,中学2年生は,他の学年に比べ敵意的に解釈した回答をするものの割合が高かった。中学3年生は,他の学年に比べ,偶然であると解釈する回答をしている者の割合が高かった。対応行動については学年が上がるにつれ攻撃的な対応を回答したものの割合は低くなり,非攻撃的な対応を回答するものの割合が高くなっていた。学年による特徴を理解し,暴力行為への対応を考える必要がある。 |