教員紹介 | |
ヤマモト マユミ
Yamamoto Mayumi
山本 真由美 所属 心理学部 心理学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2021/12 |
形態種別 | 学術論文 |
標題 | 絵本の読み聞かせに対する保育士の意識 : 言語・情緒的発達に着目して |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 徳島大学人間科学研究 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 29,67-84頁 |
担当範囲 | 論文構想・計画・執筆助言 |
著者・共著者 | 笹田 義弘, 山本 真由美 |
概要 | 絵本の読み聞かせは,乳幼児期から家庭と保育現場で日常的に行われる活動である。読み聞かせが子どもの発達に及ぼす影響は大きいと考えられる。本研究では,保育士を対象に絵本の読み聞かせに対する意識を検討した。
研究Ⅰでは,質問紙によってその意識を調査した。その結果,読み聞かせの目的について子どもの年齢による差がみられ0~3歳児までは,言語的意識よりも情緒的意識が重視されており,4,5歳児になるとこれら2つの意識に差がなくなることが明らかとなり,子どもの年齢によって保育士の意識が変化していくことが示唆された。 研究Ⅱでは,半構造化面接を用いて保育士の意識を調査した。保育士は読み聞かせにおいて,基本的に「養護」の観点から情緒的意識を重視しており,4~5歳時期になると言語的意識と情緒的意識が同率になることが示された。従って,言語的意識と情緒的意識が重なり合って読み聞かせが行われていることが示唆された。また,その読み聞かせ方法や読み聞かせ中の子どもへの対応については,0・1歳児時期を除いて一貫して,話の流れを重視した読み聞かせが行われており,読み手側から積極的に働きかけようとはしない傾向が示唆された。 |