ヤマダ カズヤ   Kazuya.YAMADA
山田 一哉

  • 所属   松本大学大学院  健康科学研究科 健康科学専攻
  •    松本大学  人間健康学部 健康栄養学科
  • 職種   教授
言語種別 英語
発行・発表の年月 2020/12/01
形態種別 研究論文(学術雑誌)
査読 査読あり
標題 Melatonin stimulates transcription of the rat phosphoenolpyruvate carboxykinase gene in the hepatic cells.
執筆形態 共著
掲載誌名 FEBS Open Bio
掲載区分国外
巻・号・頁 10,pp.2712-2721
総ページ数 10
担当区分 最終著者,責任著者
著者・共著者 Asano, K., Tsukada, A., Yanagisawa, Y., Higuchi, M., Takagi, K., Ono, M., Tanaka, T., Tomita, K., and Yamada K
概要 本研究では、メラトニンが糖新生酵素であるホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼ(PEPCK)の遺伝子発現に影響を与えるかどうかを検討した。メラトニン投与により、ラット高分化型肝細胞(H4IIE)細胞および初代培養肝細胞のPEPCK mRNAレベルが上昇した。さらに、メラトニンの誘導はデキサメタゾンにより相乗的に増強されるのに対し、インスリンでは優位に抑制された。また、メラトニンの効果は、マイトジェン活性化プロテインキナーゼ/細胞外シグナル制御プロテインキナーゼ(MAPK/ERK)、RNAポリメラーゼII、タンパク質合成の阻害剤で阻害された。さらに、ERK1 と ERK2 のリン酸化型(活性型)(ERK1/2)は、メラトニン処理後 15 分で増加した。ルシフェラーゼレポーターアッセイを行い、メラトニンがPEPCK遺伝子のプロモーター活性を特異的に促進していること、および、5'-deletedコンストラクトを用いたレポーター解析により、メラトニンに反応する制御領域は、ラットPEPCK遺伝子の-467と-398ヌクレオチドの間と-128と+69ヌクレオチドの間の2つの領域にマッピングされることを明らかにした。したがって、メラトニンはERK1/2経路を介して転写レベルでPEPCK遺伝子の発現を誘導し、その誘導には新規タンパク質合成が必要であると結論づけた。

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