ヤマダ カズヤ
Kazuya.YAMADA
山田 一哉
- 所属 松本大学大学院 健康科学研究科 健康科学専攻
- 松本大学 人間健康学部 健康栄養学科
- 職種 教授
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2021/07/01 |
形態種別 | 総説・解説(商業誌) |
査読 | 査読あり |
標題 | ビタミンA誘導体による時計遺伝子・血糖調節遺伝子の発現制御 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | New Food Industry |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 63,501-508頁 |
担当範囲 | 研究の全般 |
担当区分 | 最終著者,責任著者 |
著者・共著者 | 三崎紀展、林桃子、高木勝広、山田一哉 |
概要 | ビタミンA誘導体の一つであるレチノイン酸は,発生段階の形態形成で重要な役割を果たすだけでなく,成体でも上皮の恒常性や免疫制御など多面的な役割を果たしている。細胞レベルでは,レチノイン酸は核内受容体のリガンドとして機能し,数多くの遺伝子の発現を制御することが知られているが,個々の遺伝子発現に対する生化学的な解析は未だ十分でない。私たちのグループでは概日リズムを刻む時計遺伝子の一つであり,血糖調節作用に関与する転写因子SHARPファミリーについて研究を行ってきた。マウスSHARP-2は,もともと胚性がん細胞P19のレチノイン酸による神経細胞への分化誘導時に,発現が上昇する遺伝子としてクローニングされているが,分化した細胞におけるSHARP-2発現に対するレチノイン酸の影響は明らかにされていない。
本稿では,レチノイン酸の生理機能および転写活性化作用機序における役割について理解を深めるために,高分化型肝細胞株においてレチノイン酸がSHARPファミリー遺伝子の発現に及ぼす影響を検討した最新の研究内容も含めて,レチノイン酸が時計遺伝子や血糖調節遺伝子の発現調節に関わる可能性について論述した。 |