タカギ カツヒロ
Katsuhiro.TAKAGI
髙木 勝広
- 所属 松本大学大学院 健康科学研究科 健康科学専攻
- 松本大学 人間健康学部 健康栄養学科
- 職種 教授
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2012 |
形態種別 | 研究論文 |
標題 | Analysis of regulatory mechanisms of an insulin-inducible SHARP-2 gene by (S)-Equol. |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | Arch. Biochem. Biophys |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 525,32-39頁 |
担当範囲 | 研究における部分的な指導者 |
著者・共著者 | Haneishi, A., Takagi, K., Asano, K., Yamamoto, T., Tanaka, T., Nakamura, S., Noguchi, T., and Yamada, K. |
概要 | 大豆イソフラボンの ダイゼイン の腸内代謝産物である (S)-Equol は、SHARP-2 遺伝子の発現を濃度依存的かつ処理後 2 時間と非常に早期に誘導した。シグナル伝達経路の解析の結果、(S)-Equol による SHARP-2 mRNA の誘導には、インスリンによる SHARP-2 mRNA の誘導経路と同様の PI 3-K 経路と、cPKC 経路が重要であることが明らかとなった。また、(S)-Equol がcPKCαと、PI 3-K 下流の aPKCλを早期に活性化することを明らかにした。次に SHARP-2 遺伝子の転写開始点上流の (S)-Equol 応答性 cis-acting element の同定を試みた。その結果、-4687~-4133 の塩基配列を介して (S)-Equol がラットSHARP-2 遺伝子のプロモーター活性を促進することが明らかとなった。
本研究により、(S)-Equol は PI 3-K とその下流の aPKCλを介する経路と、cPKCαを介する経路の少なくとも2種類の経路を介して、何らかの転写因子の転写を促進し、ラット SHARP-2 遺伝子の -4687~-4133の塩基配列を介して転写を促進することが明らかとなった。 |