タカギ カツヒロ
Katsuhiro.TAKAGI
髙木 勝広
- 所属 松本大学大学院 健康科学研究科 健康科学専攻
- 松本大学 人間健康学部 健康栄養学科
- 職種 教授
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2015 |
形態種別 | 総説・解説(学術雑誌) |
査読 | 査読あり |
標題 | ホルモンと食品成分による時計遺伝子 SHARPs の発現調節機構 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | New Food Industry |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 57(1),7-18頁 |
担当範囲 | 研究の遂行者および執筆者 |
著者・共著者 | 髙木勝広、浅野公介、羽石歩美、山田一哉 |
概要 | 肥満の増加は、生活習慣病の急増という現象を引き起こしている。生活習慣病は、遺伝的な素因に加えて、環境要因(生活習慣)による負担が継続的に重なり、発症・進行する疾病である。糖尿病患者およびその予備軍は約2,050 万人と推計されており、実に日本国民の約6人に1人の割合で現在または将来糖尿病に罹患することになる。糖尿病の95%以上は2型糖尿病で、その成因は肥満から生じるインスリン抵抗性と考えられている。したがって、インスリン作用を示す食品由来の低分子化合物を見出すことができれば、糖尿病および予備軍の治療や発症予防に有用であると思われる。
私どもは、インスリンにより誘導される転写因子として SHARP-1 および SHARP-2 ( SHARPs )を同定し、それらがインスリンによる血糖低下に関与することを明らかにした。また、 SHARPs 遺伝子の発現誘導をインスリン作用の指標にし、インスリン様作用を示す食品成分をスクリーニングしてきた。本稿では、SHARPs について紹介するとともに、インスリン様作用を示す食品成分について、 SHARPs 遺伝子に対する発現誘導とそのメカニズムについて論述する。 |