コウヅキ ヤスヒロ
Yasuhiro.KOZUKI
上月 康弘
- 所属 松本大学 教育学部 学校教育学科
- 職種 准教授
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2022/10 |
形態種別 | 研究論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 要点駆動の読みに至る学習者はどのように理解方略を用いているのか
―抽出した学習者の事例的考察を基にして― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 臨床教科教育学会誌 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 臨床教科教育学会 |
巻・号・頁 | 22(1),25-35頁 |
著者・共著者 | 上月康弘 |
概要 | 本稿では,要点駆動の読みに至る学習者の読みの過程における理解方略使用の様相を事例的に明らかにすることを目的とした。その際,要点駆動に至らない学習者の読みの過程を分析,比較することで,その差異について検討した。金子みすゞの詩の学習における読みを交流する際の学習者の発話プロトコルをトランスクライブし,Keeneが提案する「優れた読者が使う理解するための方法」(理解方略)を指標として,カテゴリー分析及び質的分析を行った。その結果,特に「推測する」という理解方略の使用回数及び使い方に差異傾向が確認された。また,抽出した学習者の話し合いを質的に分析したところ,要点駆動に至る学習者は,理解方略「推測する」を作品にしかけられた目的に向かって使用していた。また,様々な理解方略を組み合わせるなど,理解方略の使用に熟達していたことが確認できた。 |