タカギ カツヒロ
Katsuhiro.TAKAGI
髙木 勝広
- 所属 松本大学大学院 健康科学研究科 健康科学専攻
- 松本大学 人間健康学部 健康栄養学科
- 職種 教授
言語種別 | 英語 |
発行・発表の年月 | 2017 |
形態種別 | 研究論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | Induction of the SHARP-2 mRNA level by insulin is mediated by multiple signaling pathways. |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | Biosci. Biotech. Biochem. |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 81,pp.256-261 |
担当範囲 | 研究における部分的な指導者 |
著者・共著者 | Yukiko KANAI, Kosuke ASANO, Yoshiko KOMATSU, Katsuhiro TAKAGI, Moe ONO, Takashi TANAKA, Koji TOMITA, Ayumi HANEISHI, Akiko TSUKADA, and Kazuya YAMADA |
概要 | SHARP-2 遺伝子の発現が、インスリンによってどのように変動するか検討した。その結果、SHARP-2 mRNA 量は、10 nM インスリン存在下でおよそ 3.5 倍になり、処理後2時間でプラトーに達した。次にインスリンによるSHARP-2 遺伝子の発現誘導のシグナル伝達経路を解析した。その結果、PI 3-K の阻害剤である LY294002 および wortmannin、PKC の阻害剤である staurosporine、ならびに mTOR の阻害剤である rapamycin により、SHARP-2 mRNA の誘導が抑制された。また転写阻害剤である actinomycin D や翻訳阻害剤である cycloheximide でも SHARP-2 mRNA の誘導が抑制された。さらにウェスタンブロット解析を行った結果、インスリン処理後 5 分以降から活性型 mTOR 量の増加が確認された。以上の結果から、インスリンによる SHARP-2 mRNA の発現誘導は、PI 3-K/PKC および PI 3-K/ mTOR 経路のシグナル伝達経路が関与していることと、誘導は新規タンパク質合成を介して、SHARP-2 遺伝子の転写レベルで生じていることが示された。 |