タカギ カツヒロ
Katsuhiro.TAKAGI
髙木 勝広
- 所属 松本大学大学院 健康科学研究科 健康科学専攻
- 松本大学 人間健康学部 健康栄養学科
- 職種 教授
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2020/05 |
形態種別 | 総説・解説(学術雑誌) |
査読 | 査読あり |
標題 | インスリン誘導性 SHARP-1 遺伝子と SIRT1 長寿遺伝子の発現相関 |
執筆形態 | 共著 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 64(5),339-345頁 |
総ページ数 | 7 |
担当範囲 | 研究における部分的な指導者 |
著者・共著者 | 塚田晃子、高木勝広、山田一哉 |
概要 | 寿命の長さに影響を与える要因のうち,近年摂食量との関係が注目されている。自由摂食個体では老化促進と寿命
短縮が,カロリー制限食摂食個体では寿命延長が認められる。これらは,内分泌学的にはそれぞれインスリン優位の 状態やグルカゴン優位の状態といえる。事実,インスリンシグナル伝達経路の活性化は寿命短縮を,グルカゴン優位 の状態は寿命延長を生じることが示されている。私どもは,インスリンによる血糖低下作用を介在する転写因子として,SHARP ファミリー (SHARP-1 と SHARP-2) について研究を行ってきた。SHARP ファミリーはインスリンにより発 現が誘導されるとともに,1 日24 時間 (概日リズム) を刻む時計遺伝子に属している。一方,長寿にかかわる遺伝子 として NAD+ 依存性タンパク質脱アセチル化酵素であるサーチュインファミリーが同定されている。本稿ではこれら のうち SHARP-1 遺伝子と SIRT1 遺伝子の発現が互いに拮抗的に調節しあっていることについて論述する。 |