タカギ カツヒロ
Katsuhiro.TAKAGI
髙木 勝広
- 所属 松本大学大学院 健康科学研究科 健康科学専攻
- 松本大学 人間健康学部 健康栄養学科
- 職種 教授
発表年月日 | 2014/10 |
発表テーマ | インスリン誘導性転写因子 SHARP-1 遺伝子の発現誘導機構の解析 |
会議名 | 第87回国立京都国際会館 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 共同 |
発表者・共同発表者 | 共著者:金井祐起子、髙木勝広、山田一哉 |
概要 | ラット筋芽細胞株である L6 細胞において、インスリンによる SHARP-1 の発現は 2時間という早期に誘導された。次にシグナル伝達経路の各種酵素阻害剤を用いて、インスリンによる SHARP-1 遺伝子の発現誘導機構の解析を行った。その結果、PI 3-K 経路の阻害剤である LY294002 と wortmannin により、 SHARP-1 mRNA の誘導は、強く阻害された。したがって SHARP-1 遺伝子の発現は、PI 3-K 経路が関与していることが示唆された。また、PKC の阻害剤である staurosporine、p70S6 kinase の阻害剤である rapamycin、Rac1- GEF interaction の阻害をする Rac1 inhibitor、さらに DNA依存性RNAポリメラーゼⅡの阻害剤である actinomycin D、タンパク質合成阻害剤の cycloheximide により有意に阻害された。以上の結果から、インスリンは、複数のシグナル伝達経路を介して転写レベルで SHARP-1 遺伝子の発現を誘導する可能性が示唆された。
担当部分:研究の遂行者 |