ヤマモト カオル   Kaoru.YAMAMOTO
山本 薫

  • 所属   松本大学  人間健康学部 スポーツ健康学科
  • 職種   准教授
発表年月日 2008/10
発表テーマ 筋痛の程度により運動開始直後の換気応答は変化する
会議名 東海体育学会第56回大会
学会区分 地方学会
単独共同区分 共同
開催地名 三重,三重大学
発表者・共同発表者 堀田典生,山本薫,石田浩司,片山敬章
概要 運動時、換気応答は代謝応答に追従するように変化するが、運動開始直後における換気応答は代謝のそれよりも先行して急増する。さらに、この急増量は再現性が高いことが知られているため、この換気の急増は運動に対する代謝応答を適切に調節するフィードフォワードシステムであり、人によってその適切な量がきまっていると考えられる。
筋肉痛などの痛みにより代謝応答の変化に伴い換気応答が変化することが知られている。しかし、運動開始直後の換気応答が痛みによりどの様な応答を呈するのかは不明である。被検者は健康な男女12名。被検者の左右の腕において筋肉痛を引き起こすための伸張性筋収縮運動を左右で運動の量を変えて行った。その結果、安静から20秒間の片腕運動中の換気応答は筋肉痛発現前よりも後で増大し、相対的に筋肉痛の痛みが大きい腕での運動で換気応答が有意に高くなった。それは、同じ腕で運動負荷を変えて行ったときも同様であった。
また、筋肉痛がないときの換気応答についても調べた結果、有意な差は認められなかった。したがって筋肉痛により運動開始直後の換気応答が増大し、その変化量は筋肉痛の程度によって変化すると考えられた。

研究者情報へ戻る