ヤマモト カオル   Kaoru.YAMAMOTO
山本 薫

  • 所属   松本大学  人間健康学部 スポーツ健康学科
  • 職種   准教授
発表年月日 2011/09
発表テーマ ヒト安静温浴負荷による直腸温上昇の程度と換気応答および代謝応答との関係
会議名 日本体育学会第62回大会
学会区分 全国学会
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 単独
開催地名 鹿児島県,鹿屋体育大学
概要 本研究は、安静状態のヒトにおける温水負荷時直腸温上昇の程度が換気応答および代謝応答に及ぼす影響について明らかにすることを目的とした。被検者は年齢23±1歳の健常な男子大学生8名であった。被検者は実験前日の夕方から絶食後、午前9時より実験を行った。被検者は直腸温計を肛門から挿入したまま座位で安静時の採気を行った後、温度を39℃に保った温水に仰臥の姿勢で首までつかり測定を行った。直腸温は10分毎、換気量はダグラスバッグにて測定開始10分後、30分後、60分後それ以降は30分毎に2分間測定した。また直腸温が38.3℃を超えた時点及び浸温水に耐えられなくなる直前の1~2分間行った。その結果、直腸温は温浴開始後10分で有意に上昇し、さらに開始後30分に38.1±0.5℃まで有意に上昇した。この時、換気量、血糖値、HR、RPEにそれぞれ安静時と比較して有意な変化が観察された。さらに個々人で観察してみると38.3℃~38.5℃付近へ体温が上昇した場合に各変数に変化が観察されることから、この体温域が中枢神経を刺激するトリガーとなり呼吸中枢からの換気調節や代謝調節に影響を及ぼしていることが考えられた。

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