ヤマモト カオル
Kaoru.YAMAMOTO
山本 薫
- 所属 松本大学 人間健康学部 スポーツ健康学科
- 職種 准教授
発表年月日 | 2015/11 |
発表テーマ | 2種類の運動強度を用いたウォーミングアップが、低強度持久的運動時の身体に及ぼす影響 |
会議名 | 第28回日本トレーニング科学会 |
学会区分 | 全国学会 |
単独共同区分 | 単独 |
開催地名 | 鹿児島,鹿屋体育大学 |
概要 | ウォーミングアップ(W-Up)の強度や時間については多くの報告があるが、W-Upの形式が低強度持久的運動(Low-Ex)に及ぼす影響は明らかではない。そこで、本研究は2つの強度を用いて、実施順序の違いがLow-Ex時の代謝、心理に及ぼす影響について検討した。健康な男性5名を対象者とし、自転車エルゴメーターを用いて最大酸素摂取量(VO₂max)を測定し、その値から50%と90%の運動強度を決定した。別日に、W-Upとして90%-50%(高→低)実施する群とその逆(低→高)で実施する群とで5分後に行う50%VO₂maxで30分間の一定強度運動中の換気量、呼吸交換比、心拍数、自覚的運動強度(RPE)、血中乳酸濃度(LA)、POMS得点を測定した。その結果、代謝的・精神的変化ついて2群間に有意な差は認められなかった。W-Upを実施しなかった群(CON)と比較すると、30分間のLow-Ex中に90%-50%群は換気量、LA、運動前後の疲労感は低い傾向がみられた。同様に、50%-90%群は心拍数、RPEは高い傾向がみられた。以上の結果から、W-Up90%-50%群はW-Upなしの場合と比較して、直後の30分間Low-Ex中、交感神経系抑制もしくは副交感神経系亢進へ影響を及ぼすことが示唆された。 |