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    (最終更新日:2017-12-13 19:12:32)
  ナカジマ トオル   TORU NAKAJIMA
  中島 徹
   所属   前橋工科大学  工学部 総合デザイン工学科
   前橋工科大学  附属機関 基礎教育センター
   前橋工科大学大学院  工学研究科 研究科共通(修士課程)
   職種   准教授
プロフィール
■ 現在の専門分野
基礎物理化学 (キーワード:理論化学) 
■ プロフィール
京都生まれ・京都育ちで何でも京都のものが良いと信じ込んでいる。
粉物・麺類が好物。
数年前から生き物を理解しようと家庭菜園を始めましたが、放射性物質に嫌気が差して現在は休耕中。
■ 技術相談・講演・共同研究に応じられるテーマ
固体表面における電子状態計算法の開発と応用
緩和の効果を取りこんだ動力学法の開発と応用
■ 現在取り組んでいる研究内容
化学反応とは分子内・分子間相互作用による構成原子間の 結合様式の変化を意味する。化学反応のダイナミクスでは化学反応をモデル化し、物理法則及び数学的手法を用いて動力学をおこない、その動的性質を調べる。理論化学の立場から化学反応機構を解明する際には分子の電子状態エネルギーや状態間結合項等の静的な情報だけでは当然不十分であり、動力学による緩和現象・エネルギー移動等の動的効果を加味した研究が必要となる。 実際の光化学反応系などに適用される量子・半古典動力学では、自由度を極端に制限したり、分子内・分子間エネルギー移動や散逸・緩和過程が直接的には取り扱われていない場合がほとんどである。そこで、多原子分子系といった多自由度の複雑系における反応のダイナミクスを研究するための理論的手法の開発を行ってきた。特に、分子種に起因した化学的多様性を保持した分子系のモデル化法及び、波束法やLiouville-von Neumann方程式による密度演算子法などの量子動力学法に基づいて散逸・緩和過程といった非線形な効果を取り扱う動力学法の開発に焦点をあてながら研究を進めてきた。気相分子の光化学反応では、孤立気相分子における分子内振動再分配など統計論の成立に関わる問題に、表面分子系に対しては、吸着・脱離過程のモデル化と散逸・緩和の効果を調べている。これらの研究を通して、化学反応という複雑な現象が数理学的なモデルと動力学的手法によってどの程度まで現実に近い形で再現することができるのかを探っている。
業績
■ 学会発表
1. 2017/03 The importance of the second derivative coupling matrix elements in nonadiabatic transitions of molecular systems(Computational Molecular Science 2017, Warwick, UK 3/19-3/22)
2. 2016/03/28 励起分子の化学-ポテンシャル曲面とダイナミクスをつなぐもの(研究会「化学反応のポテンシャル曲面とダイ​ナミックス」,京都大学理学部セミナーハウス)
3. 2015/12 Theoretical study of the internal conversion from S1 to S0 in H2CO: Effects on dynamics when including the second derivative terms of nonadiabatic coupling matrix elements(2015 International Chemical Congress of Pacific Basin Societies, Dec. 16, 2015 Honolulu, HAWAII, USA)
■ 学歴
1. 京都大学大学院 理学研究科 博士課程修了 博士(理学)
■ 職歴
1. 2013/04~ 前橋工科大学大学院 工学研究科 研究科共通(修士課程) 准教授
2. 2013/04~ 前橋工科大学 附属機関 基礎教育センター 准教授
3. 2013/04~ 前橋工科大学 工学部 総合デザイン工学科 准教授
4. 2007/04~2013/03 前橋工科大学 工学部 生物工学科 准教授
5. 2002/04~2007/03 前橋工科大学 工学部 生物工学科 助教授
■ 所属学会
1. 日本化学会