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    (最終更新日:2024-03-08 13:48:59)
  モリ トモヒロ   TOMOHIRO MORI
  森 友宏
   所属   前橋工科大学  工学部 社会環境工学科
   前橋工科大学大学院  工学研究科 建設工学専攻(修士課程)
   前橋工科大学大学院  工学研究科 環境・生命工学専攻(博士課程)
   前橋工科大学  工学部 建築・都市・環境工学群
   職種   准教授
プロフィール
■ 現在の専門分野
地盤工学, 構造工学、地震工学, 防災工学 (キーワード:地盤工学、地盤防災、地震防災、地盤の挙動) 
■ プロフィール
2011年東日本大震災の際には仙台の地におり,大揺れに揺れる建物の中で宙を舞う家具に翻弄され,津波に蹂躙されて跡形も無くなった郷里の姿に愕然としました。2万人以上の方が亡くなり,数百万人の方々が被害を受けた大震災のただ中にあって,教育・研究者として生かされた意味を噛み締めながら,生まれ変わった気持ちで日々,教育・研究に勤しんでいます。大震災以降,調査・研究によって得られた知見を,いかに社会に還元・展開し,市民の防災に活かすことができるかを強く意識するようになりました。私個人ができることの一つとして,市民の重要な財産の一つである住宅を地盤災害から保全するために,2013年創設の「地盤品質判定士」を取得しました。土木工学・地盤工学をより身近に感じてもらい,皆で防災について考え,笑顔で暮らせる社会が醸成されるといいですね。
■ 研究室
防災地盤工学研究室:地震による地盤の液状化や建物倒壊、豪雨による斜面崩壊や土石流など、地盤や水が関係した災害を防ぐための研究を行っています。
■ 技術相談・講演・共同研究に応じられるテーマ
自然災害と防災技術
人工造成盛土地盤の安定性(静的・動的)                             地盤への水の浸透特性と強度特性の変化
廃棄物混入地盤材料の処理・利活用
■ 現在取り組んでいる研究内容
近年,土石流や大規模斜面崩壊などの自然災害が数多く発生しています。地盤の中の水と地盤災害が関係していることは周知の事実ですが,果たしてこの地盤は,どのくらいの雨がどのように降ると,どの程度危険になるのかを定量的に説明するのは難しいところです。その要因の一つとして,地下水位以浅の不飽和地盤における水の浸透問題,飽和度~強度特性に不明な点が多いことが挙げられます。例えば,地表面~地下水面までの地盤の飽和度は70~100%のグラデーション状の分布を示すことが多いのですが,同じ条件下であっても飽和度が70%と100%では透水性・強度ともに数倍の違いが出ることは普通です。しかし,現行設計では地下水位以浅の地盤は一様の条件として扱われているため,降雨~降雨浸透~飽和度上昇~透水性上昇・強度低下といった,降雨時に時々刻々と変化する地盤内の状況を考えることは難しくなっています。この問題を解決するべく,不飽和土における水の浸透特性および強度特性を詳細に調査し,不飽和土の特性を考慮した設計手法や,将来の危険度予測手法に関する研究を行っています。また,各種防災技術を市民防災に活用するために,災害リスクと対策コスト等を定量的に示すとともに,市民間のリスクコミュニケーションの助けとなるような情報開示手法についても模索を行っています。
・大規模谷埋め盛土造成地における地震被害の分析と地域住民が利用できるリスクコミュニケーション手法の開発                                                            ・不飽和土における水の浸透・排水特性と飽和度に応じた土の強度特性の変化
・抑制工としての排水工の効果を設計に反映させるための基礎的研究
業績
■ 著書・論文歴
1. 2022/09 論文  SWS試験におけるスクリューポイント周辺の圧力分布 地盤工学ジャーナル 3(17),451-466頁 (共著) 
2. 2021 論文  Exploring the possibility of assessing the damage degree of liquefaction based only on seismic records by artificial neural networks Soils and Foundations 61(3),pp.658-674 (共著) 
3. 2021 論文  SWS試験の測定値が示す地盤工学上の意味 前橋工科大学研究紀要 24(1),9-24頁 (共著) 
4. 2020 論文  スウェーデン式サウンディング試験と土質力学試験との関連性 前橋工科大学研究紀要 23(1),11-18頁 (共著) 
5. 2019 論文  Study on calculation method of pore diameter distribution formed between soil particles 7th Asia-Pacific Conference on Unsaturated Soils 1(1),pp.601-608 (共著) 
全件表示(69件)
■ 学会発表
1. 2024/03 SWS試験における「自沈層」の地盤工学的な解釈(第51回土木学会関東支部技術研究発表会)
2. 2024/03 SWS試験の自沈層・非自沈層における簡易貫入試験(第51回土木学会関東支部技術研究発表会)
3. 2024/03 SWS試験を考慮した地盤の異方圧縮に関する研究(第51回土木学会関東支部技術研究発表会)
4. 2024/03 異粒径の粒子集合体における飽和度と液架橋付着力の推定(第51回土木学会関東支部技術研究発表会)
5. 2024/03 土・水混合の土砂の安息角に及ぼす粒径の影響(第51回土木学会関東支部技術研究発表会)
全件表示(139件)
■ 研究課題・受託研究・科研費
1. 2023/04~  土粒子の配位構造およびメニスカス水の構造に着目した不飽和土の強度推定手法の開発 基盤研究(C) (キーワード:不飽和土、メニスカス水、配位数、液架橋付着力、粒子群)
2. 2017/04~2021/03  土粒子の三次元配列と間隙径分布に着目した砂質系不飽和地盤の強度推定手法の開発 基盤研究(C) 
3. 2015/04~2020/03  地盤の耐液状化性能設計法の構築とその実用化-設計地震動を超える外力への対応- 基盤研究(A) 
4. 2012/04~2015/03  谷埋め盛土造成地における地盤亀裂発生位置の予測手法の開発 若手研究B 
5. 2009/04~2011/03  降雨による谷埋め盛土地盤の水分分布の変化予測手法の開発 研究活動スタート支援 
■ 学歴
1. 東北大学大学院 工学研究科 土木工学専攻 博士課程修了 博士(工学)
■ 職歴
1. 2022/04~ 前橋工科大学 工学部 建築・都市・環境工学群 准教授
2. 2015/04~ 前橋工科大学大学院 工学研究科 環境・生命工学専攻(博士課程) 准教授
3. 2015/04~ 前橋工科大学大学院 工学研究科 建設工学専攻(修士課程) 准教授
4. 2015/04~ 前橋工科大学 工学部 社会環境工学科 准教授
5. 2009/04~2015/03 東北大学大学院 工学研究科土木工学専攻 助教
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■ 所属学会
1. 地盤工学会
2. 土木学会
3. 日本建築学会
4. 日本地震工学会
■ 資格・免許
1. 2015/03/10 地盤品質判定士
2. 2005/02/25 1級土木施工管理技士