カツラ トシキ
桂 敏樹 所属 看護学部 看護学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2018/08 |
形態種別 | 研究論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 幼児期の食行動に関連する要因の研究:自閉症的傾向,感覚特性および育児環境に焦点をあてて |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 日本公衆衛生雑誌 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 65(8),411-420頁 |
著者・共著者 | 志澤美保,義村さや香,趙朔,十一元三,星野明子,桂 敏樹 |
概要 | 本研究は,地域在住の幼児の養育者を対象に,子供の食行動の問題への子供側の要因および環境要因の食行動への影響を検討することを目的とした。対象は,A県2市の4~6歳の子供1,678人の養育者であった。養育者に無記名自記式質問紙を配布、回収した。調査項目は,①子供の基本属性、②養育者による食行動評価,③対人応答性尺度、④日本感覚インベントリー、⑤育児環境指標であった。
有効回答数は583人(有効回答率34.7%)であった。養育者の捉える食行動の問題数は,平均2.43±2.26個,男女ともに約4割に偏食が認められ,次に「じっと座っていられない」は約3割に認められた。子供の食行動の問題数と有意な正の関連を示した変数は,個人要因のSRST得点total,JSI-Rの味覚,聴覚,環境要因のICCEの人的かかわりと社会的サポートであった。一方,負の関連を示したのは,個人要因のJSI-Rの嗅覚ときょうだい,年齢,および性別であった。 本研究において,食行動の問題の多さには,自閉症的傾向,感覚特性などの個人要因だけでなく,人的かかわり,社会的サポートなどの育児環境要因についても関連が認められた。 |