カツラ トシキ
桂 敏樹 所属 看護学部 看護学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2020 |
形態種別 | 研究論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 中山間地域社会的孤立者の人付き合いの選択の違いによる新たな類型化とコレスポンデンス分析による特徴の検討―訪問調査の結果から― |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 日本農村医学会雑誌 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 68(6),773-780頁 |
著者・共著者 | 田中真衣,石川信仁,古俣理子,臼井香苗,志澤美保,星野明子,桂 敏樹 |
概要 | 本研究の目的は、中山間地域在住高齢者の社会的孤立者を新たに意図的な社会的孤立者と偶発的な社会的孤立者に分類し、非社会的孤立者も含めた3群について特性を比較検討した。質問紙調査及び一部の対象者への訪問調査によって得られたデータを基に3 群について基本属性や社会経済的状況、心身のフレイルについてコレスポンデンス分析を行い、関係性を検討した。社会的孤立者は地域社会との交流が貧弱で、精神的フレイル・社会的フレイルであり、人的資源が少なかった。意図的な社会的孤立者には生活習慣や栄養・口腔面での介入が必要であり、また地域レベルのソーシャルキャピタルも低いために地域にも少しずつ適応できるような取り組みと個人でもできる予防習慣を身につけるための支援者と非支援者の関係づくりが必要である。一方で偶発的な社会的孤立者は特にうつ傾向であることが多く、精神的フレイルへの介入が必要である。また教育や経済面でも低い傾向にあることから保健医療福祉など多分野での見守りや介入を行いつつ、地域の中でハイリスク者に早期に気づく仕組みを作ることや地域で支え合えるコミュニティに繋ぐ支援も必要である。 |