カツラ トシキ
桂 敏樹 所属 看護学部 看護学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2020 |
形態種別 | 研究論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 地域高齢者における予防的介入が新規要介護認定発生に及ぼす影響に関するコホート研究 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | ジェロントロジー研究報告 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 14,48-55頁 |
著者・共著者 | 石川信仁,星野明子,桂 敏樹 |
概要 | 印刷中
KCLの項目の変化と要介護認定発生の関連を追跡的に検討した。方法はA市の65歳以上の住民(2012年13,552人、2015年11,372人)にKCLを実施し、両年共に有効な回答が得られた7,154人を2018年3月末まで追跡した。分析対象は7,092人とした。新規要介護認定発生を従属変数、KCLの項目の変化(良好・不良・改善・悪化)を説明変数として、前期、後期別に比例ハザード分析を行った。その結果、前期高齢者はバスや電車で1人で外出する、日用品の買い物をする、友人の家を訪ねている、家族や友人の相談にのっている、階段を手すりや壁をつたわらずに昇っている、6ヶ月間で2~3kg以上の体重減少がある、週に1回以上は外出しているなどの悪化群、不良群でHRが1よりも有意に高かった。後期高齢者は家族や友人の相談にのっている、やせ(BMI<18.5)、昨年と比べて外出の回数が減っている、自分で電話番号を調べて、電話をかけることをしている、今日が何月何日かわからない時があるの悪化群、不良群でHRが1よりも有意に高かった。以上からKCLによる虚弱のリスクを有する高齢者を増やさないことが介護予防には必要であると考える。 |