ツル ヒロユキ   TSURU HIROYUKI
  鶴 浩幸
   所属   鍼灸学部 鍼灸学科
   職種   准教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2009/06
形態種別 研究論文
標題 Silver Spike Point刺激がDelayed Onset Muscle Sorenessに及ぼす影響-上腕二頭筋に作成したDOMSに対する局所刺激と遠隔部刺激の比較-
執筆形態 共著
掲載誌名 東方医学
巻・号・頁 25(1),49-56頁
著者・共著者 角谷和幸、篠原昭二、鶴浩幸、北出利勝、川村茂、池内隆治、
小田原良誠
概要 【目的】われわれは,遅発性筋痛を上腕屈筋群に作成し,その局所または遠隔部にSilver Spike Point stimulation刺激を与え,刺激部位の違いによる影響を検討した。【対象および方法】対象は健常男子学生24例(平均年齢19.5歳)で上腕二頭筋に運動負荷を与えDOMSを作成した。被験者は8例づつ3群に分けた。局所群はDOMSを作成した上腕二頭筋部に,遠隔群は列缺穴と魚際穴に110HzのSSP刺激をおこなった。刺激時間は,局所群は20分,遠隔群は5分とした。対照群は無刺激とした。刺激強度は痛みがなく心地よい程度とした。痛みの評価はVASと圧痛閾値でおこない,それぞれ刺激前・後で比較検討した。【結果】VASの評価は,遠隔群は刺激前37.8±19.7mm,刺激後23.3±23.5mm を示し,有意に減少した (p<0.05)。圧痛閾値の評価では,遠隔群は,刺激前1.3±0.6 kgf,刺激後1.7±0.7kgfを示し,有意に増加した(p<0.05)。【考察】以上の結果から考察すると,DOMS局所へのSSP刺激による鎮痛効果が弱かったのは,刺激直後ではSSPの刺激感や血流増加により,疼痛感度が増す可能性が考えられる。遠隔群においては,遠隔部の刺激により局所の疼痛感覚が低下することが考えられた。