ナムラ ケンジ
NAMURA KENJI
苗村 建慈 所属 看護学部 看護学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1990 |
形態種別 | 研究論文 |
標題 | DNA ploidy and Proliferative Activity of Human Pulmonary Epithelium |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | Virchow Archiv. (B) |
巻・号・頁 | 58,405-410頁 |
著者・共著者 | S.Hamada,K.Namura,S.Fujita,R.Kushima,T.Hattori |
概要 | 正常及び非癌病変のある肺組織22例につき、顕微蛍光測光法を用いてDNA ploidy及びDNA 量分布を決定し、加齢気管支樹上の部位・反応性病変や抗癌剤の影響との関連を検討した。非癌肺上皮のDNA ploidyは、肺胞上皮細気管支上皮・気管支上皮のいずれにおいても二倍体であった。肺上皮は、年齢に関わらず一定の速度で更新しており、正常の肺上皮では多倍体細胞の現れるのは稀であった。このことより、肺上皮の細胞動態は、非安定系細胞系に属するものと考えた。また、肺上皮のS+G2/M期細胞分画は反応性増殖状態では約10%まで増加しうると考えられ、抗癌剤投与にて多倍体細胞が出現しうることが分かった。以上の肺上皮の細胞動態の研究は、ヒト肺癌研究の基礎となるものである。 |