ナムラ ケンジ
NAMURA KENJI
苗村 建慈 所属 看護学部 看護学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2003 |
形態種別 | 研究論文 |
標題 | 鍼治療により症状の安定と活動性の軽減が得られた特発性間質性肺炎の1症例.—補完医療の実践 カンファレンスルームBからの報告22 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 医道の日本 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 715,71-76頁 |
著者・共著者 | 植松祐介、江川雅人、矢野忠、苗村健治 |
概要 | 特発性間質性肺炎は、現代医学においても、難治疾患である。この疾患の予後を改善する治療法は、現在のところ見当たらない。本疾患の患者の、労作時呼吸困難を軽減することを目的に、現代医学的治療に鍼治療を併用し、治療効果を評価した。1年間の鍼治療により、6分間歩行試験後のBorg scale で示される労作時呼吸困難や6分間歩行距離で示される運動耐容能の改善が認められた。また、6分間歩行中の動脈血酸素飽和度の上昇がみとめられ、これらの症状の改善が裏付けられた。本症例では、鍼治療は、特発性間質性肺炎の症状軽減に、有効と考えられた。そして、特発性間質性肺炎の線維化を進行させる炎症の指標となる血中KL-6値の低下が認められ、本疾患の活動性を軽減させた可能性が客観的に示されたものと考えられた。(症例研究の立案・計画、症例の診断、治療効果の評価、論文作成の指導) |