ツル ヒロユキ
TSURU HIROYUKI
鶴 浩幸 所属 鍼灸学部 鍼灸学科 職種 准教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2018/03 |
形態種別 | 研究論文 |
標題 | 末梢性顔面神経麻痺とその発症後に増悪した耳鳴などの随伴症状に対する鍼治療の1症例-顔面部に巨刺を応用した鍼治療- |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 伝統鍼灸,2018. |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 44(3),29-38頁 |
著者・共著者 | 鶴浩幸 |
概要 | 平成30年3月30日. 末梢性顔面神経麻痺に対する薬物治療後、顔面部の症状や随伴症状の改善が充分でなかった症例の鍼治療について報告する。症例:23歳女性、麻痺スコア:18病日で24点、主訴:左顔面部の動かしにくさと違和感、随伴症状:肩こり、頭痛、左耳鳴。症状はVisual Analogue Scale(VAS)で評価し、麻痺スコアは患者から耳鼻科での点数について聴取した。耳鳴は標準耳鳴検査法1993における問診票の一部とTHI (Tinnitus Handicap Inventory)によっても評価した。臓腑弁証は肝腎陰虚とした。鍼治療は滋補肝腎を治則とし、顔面部への巨刺、耳鳴反応点への刺鍼などを加えて計19回行った結果(177病日)、動かしにくさや違和感、肩こり、頭痛、耳鳴のVASがそれぞれ、71→19mm、55→18mm、71→28mm、59→5mm、58→2mm、麻痺スコアは40点となった。耳鳴は「大きい」→「とても小さい」、「気になるが仕事はできる」→「ほとんど気にならない」、「たまに止まる」→「たまに鳴る」、THIは28→2点となった。以上から、本症例への鍼治療が有効であったと考えられた。 |