イトウ カズノリ
ITO KAZUNORI
伊藤 和憲 所属 鍼灸学部 鍼灸学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2015 |
形態種別 | 研究論文 |
標題 | 線維筋痛症患者におけるFiRSTとJFIQの関連 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 慢性疼痛学会誌 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 34,93-98頁 |
担当範囲 | 論文の草案を担当した。 |
著者・共著者 | 浅井 福太郎, 浅井 紗世, 皆川 陽一, 伊藤 和憲 |
概要 | Other (共著) 線維筋痛症は原因不明の全身の疼痛を主症状とし、精神神経症状、自律神経系の多彩な症状を随伴症状とする病気である。客観的な診断マーカーが欠如しているうえ、臨床像の複雑さから適切な診断や治療が行われないまま放置されている患者も多い。そこで今回、線維筋痛症患者へのアンケート調査により、近年開発された線維筋痛症の特異的診断に用いられるFiRST日本語版と線維筋痛症の総合的評価として用いられるJFIQ、身体の痛みなどとの関連を調べたので報告する。線維筋痛症患者550名に対して、FiRSTと線維筋痛症の症状に関する評価(症状の持続期間、痛みの強さ、QOLなど)との相関関係を調査した。その結果、JFIQとは相関係数0.436で中等度の相関が見られ、身体の痛みVASとは相関係数0.363、体調VASとは相関係数0.228でどちらも弱い相関が見られた。以上のことから、FiRSTは、線維筋痛症の痛みの強さよりも、QOLに大きく影響している可能性が示唆された。 |