ツル ヒロユキ   TSURU HIROYUKI
  鶴 浩幸
   所属   鍼灸学部 鍼灸学科
   職種   准教授
発表年月日 2014/05
発表テーマ メニエール病に伴う耳鳴と耳閉塞感に対する鍼治療の1症例
会議名 第63回全日本鍼灸学会学術大会愛媛大会抄録集:p138、2014.
学会区分 全国学会
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 共同
発表者・共同発表者 鶴浩幸、皇甫泰明、江川雅人、北小路博司、片山憲史
概要 メニエール病と診断され、耳鼻科にて薬物療法を受けていたが、耳鳴と耳閉塞感の改善が充分でないとして、患者が鍼治療を希望した症例について報告する。症例は57歳男性、弁証は肝腎陰虚証とした。評価として、耳鳴の大きさと耳閉塞感の強さにはVisual Analogue Scale(VAS)、耳鳴の重症度にはTHI(Tinnitus Handicap Inventory)を用いた。さらに、標準耳鳴検査法1993における自覚的表現の問診表を用い、耳鳴の大きさ、持続、気になりかたについても評価した。計25回の鍼治療により、耳鳴および耳閉塞感のVASはそれぞれ、初診時35 mm、10 mmから20 mm、0 mm、耳鳴の大きさは「中くらい」から「とても小さい」、気になりかたは「仕事中もときどき気になる」から「ほとんど気にならない」となった。持続は「いつも鳴っている」から変化がなかった。THIは30点から0点に改善した。耳鳴や耳閉塞感の改善が得られたことから、本症例に対する鍼治療が有効であったと考えられた。