スミヤ エイジ
SUMIYA EIJI
角谷 英治 所属 鍼灸学部 鍼灸学科 職種 特任教授 |
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発表年月日 | 1997/01 |
発表テーマ | 鍼刺激による内臓体性反射の抑制効果に対する視床内側下核の関与 |
会議名 | 学位論文発表表会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 単独 |
開催地名 | 明治鍼灸大学 |
発表者・共同発表者 | 角谷英治 |
概要 | 視床内側下核の痛覚抑制系への関与を明らかにするために、麻酔下のラットを用いて、内臓痛誘発刺激としての直腸-結腸の伸展刺激により誘発される外腹斜筋の反射性筋電図に対する鍼刺激と内側下核の局所通電刺激の効果を調べた。強い鍼刺激(回旋術)または灸刺激で反射性筋電図は抑制され、この抑制効果は内側下核内への局所麻酔薬(lidocaine)の投与後消失した。外腹斜筋の反射性筋電図は内側下核の腹側の局所通電刺激により抑制したが、その抑制効果はナロキソンでは拮抗されなかった。また、その抑制効果は内側下核と腹外側眼窩皮質の間の脳の切断後でも部分的に出現した。以上の結果から、内側下核が単に痛みの中継核としてだけではなく、痛みの抑制系にも関与している可能性が示唆され、その系には腹外側眼窩皮質が関与しない系も存在することが示唆された。 |