ナムラ ケンジ
NAMURA KENJI
苗村 建慈 所属 看護学部 看護学科 職種 教授 |
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発表年月日 | 2006/06 |
発表テーマ | 成人型アトピー性皮膚炎に対する鍼灸治療の臨床的効果−1年間の治療による臨床効果− |
会議名 | 第57回日本東洋医学会学術総会大会 2006. |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 共同 |
開催地名 | 大阪市(大阪国際会議場) |
発表者・共同発表者 | 江川雅人、矢野忠、山村義治、苗村健治. |
概要 | (方法)成人型アトピー性皮膚炎の10例(平均年齢22.7±2.8歳)に、1年間、鍼灸治療を行い、治療効果を検討した。皮疹の重症度は、中等症7例、重症3例。鍼灸治療は弁証論治とアトピー性皮膚炎に対する弁証分類に基づいて行い、随伴症状にたいする治療も加えた。(結果)平均391.6日間で、治療回数は20回〜60回(平均39.0回)であった。掻痒感はVAS値70.1±30.6→25.9±17.1へと有意に低下し、有効率は70.0%であった。皮疹は10例のうち、「著明に改善」が6例、「改善」が3例であった。末梢血好酸球数は低下傾向を示し、血清IgE値は10例中6例で低下した。また、掻痒感が「著明に改善」または「改善」した6例のうち、皮疹の改善は全例で「著明に改善」、5例で好酸球数の低下が、全例でIgE値の低下が認められた。(考案)1年間の鍼灸治療は、皮膚症状の改善とともに、アレルギーの状態を改善させる可能性が示唆された。(研究の立案・計画、研究指導、研究資金の一部提供、研究結果の医学的解析、学会報告の指導を担当) |