モリオカ ダイゴ
MORIOKA DAIGO
守岡 大吾 所属 保健医療学部 救急救命学科 職種 助教 |
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発表年月日 | 2020/08 |
発表テーマ | 住宅における病院外心停止の疫学と予後に関する検討 |
会議名 | 第23回日本臨床救急医学会総会・学術集会 |
主催者 | 田中秀治(国士舘大学大学院 救急システム研究科 研究科長 教授) |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 単独 |
国名 | 日本 |
開催地名 | 国士舘大学 世田谷キャンパス |
開催期間 | 2020/08/26~2020/08/28 |
発表者・共同発表者 | 守岡大吾、髙橋宏幸、匂坂量、田中秀治、樋口敏弘 |
概要 | 【目的】住宅で発生する心停止の特徴を明らかにし、予後に関する因子を調査することを目的とした。
【方法】2016年から2017年に収集されたウツタインデータと救急搬送人員データを使用したコホート研究である。住宅で発生した心停止を解析対象とし、多変量ロジスティック回帰分析を用いて住宅の心停止発生場所と病院到着前自己心拍再開の関連を調査した。 【結果】対象となった191,123件のうち、128,631件が住宅で発生していた。居室での心停止が最も多く(86,890件,67.5%)発生していた。病院到着前自己心拍再開率は台所(507件,13.0%)が最も高く、浴室(533件,3.2%)で最も低かった。居室と比較した病院到着前自己心拍再開の調整オッズ比は、便所(AOR,1.18; 95%CI,1.06-1.32)、台所(AOR,1.12; 95%CI,1.00-1.25)、浴室(AOR,0.88; 95%CI,00.80-0.98)であった。 【結論】我が国における病院外心停止の67.3%が住宅で発生していることを明らかにした。発生場所により傷病者背景にそれぞれ特徴が見られたが、どの場所においても予後良好の割合は低かった。今後は住宅の発生場所ごとに異なる心停止の特徴を理解したうえで、予後改善のための取り組みを継続する必要がある。 |