キムラ アツシ
KIMURA ATSUSHI
木村 篤史 所属 保健医療学部 柔道整復学科 職種 准教授 |
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発表年月日 | 2009/06 |
発表テーマ | 筋硬度計を用いた腹診の客観化の試み-肩機能障害に鍼治療を施した1症例を通して- |
会議名 | 全日本鍼灸学会雑誌,vol 59(3) |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 共同 |
発表者・共同発表者 | 木村篤史,山田潤,松本和久 |
概要 | 筋硬度計を用いて腹部の緊張を数値化し,その分布を視覚化することで腹部の邪気の偏在を捉え腹診の客観化を試みることを目的に本研究を実施した.対象は,左肩痛,左上肢挙上困難を訴える80歳女性であった.夢分流腹診に従い,心,左肺先,左肝相火,左腎水,右腎相火,右肝相火,右肺先に相当する部位の筋硬度を筋硬度計にて測定した.それぞれの部位の結果をMicrosoft Excel 2003を用いてレーダーチャートにより視覚化すると,治療前では腹部の緊張が左上部に偏在していたものが,治療後では臍を中心に均一化した.主訴の改善とともに腹部の左上部の緊張の偏在が均一化したことより,腹部に現れた邪気の偏在は左肩の機能異常を反映していたものと考えられた.筋硬度計による腹壁の緊張を数値化し,レーダーチャートにて可視化する手法は,腹部の邪気の偏在を客観的に捉えることができる方法として有用であると考えられた.p152 |