ナムラ ケンジ
NAMURA KENJI
苗村 建慈 所属 看護学部 看護学科 職種 教授 |
|
発表年月日 | 1989/10 |
発表テーマ | 胃粘膜内分化型腺癌の生長進展様式とDNA ploidy pattern |
会議名 | 第48回日本癌学会総会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 共同 |
発表者・共同発表者 | 苗村 健治・浜田 新七・藤田 晢也 |
概要 | 最大径3cm以下の胃粘膜内分化型腺癌44例につき、その生長様式・肉眼型・大きさと DNA ploidy pattern との関連を、細胞単離法による顕微蛍光測光法を用いて検討した。胃分化型腺癌では、45%が異倍体癌で、80%の症例で多倍体細胞が出現しており、癌進展のごく早期よりDNA量の偏倚の強い癌が多かった。異倍体癌は、非隆起型癌が多く、しかも、粘膜内生長の優勢な場が深いほど異倍体癌の出現頻度が高かった。粘膜内に限局しながら最大径2cm以上のりのものに比べて異倍体癌の頻度が低く、二倍体癌がよ拡がりをもつ癌では、それ以下の拡がり多くみられた。これらの現象をみると異倍体癌は、二倍体癌と比べて、粘膜下層浸潤傾向の強い癌が多く、粘膜下層浸潤に比較的時間を要する癌がより少ないものと考えられた。 |