ナムラ ケンジ
NAMURA KENJI
苗村 建慈 所属 看護学部 看護学科 職種 教授 |
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発表年月日 | 1990/02 |
発表テーマ | 胃粘膜内分化型腺癌の生長進展様式とDNA ploidy pattern |
会議名 | 第607 回京都府立医科大学学術集談会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 単独 |
発表者・共同発表者 | 苗村健治 |
概要 | 最大径 2.5cm以下の胃粘膜内分化型腺癌 (41例) の生長進展様式と DNA ploidy pattern の関連を検討するため落射式顕微蛍光測光装置を用いて、細胞単離法による細胞核 DNA定量を行った。生長様式は、粘膜内表層生長の強いSup(superficially growing)I型(protruded type) Sup ・型(non-protruded type), 粘膜内深層生長の強いDeep (Deeply growing) 型に分けた。・検索例41例中、80.5%に多倍体細胞が出現し、46.3%が異倍体癌であった。・異倍体癌の肉眼型は、84.2%が非隆起型であった。Sup ・型→Sup ・型→Deep型と粘膜内生長の優勢な場が深いほど、異倍体癌の出現頻度は、20.0%→41.9%→100 %と高かった。・強い粘膜下層浸潤傾向をもつDeep型癌は、異倍体癌の26.3%にみられた。・癌の最大径が2 cmから 2.5cmの間になると、異倍体癌が二倍体癌より多く粘膜下層へ浸潤することが推察された。以上により、胃粘膜内分化型腺癌では、異倍体癌には、二倍体癌と比べて、粘膜下層への浸潤傾向の強い癌が多いものと考えられる。 |