ヤオ ショウヘイ
YAO Shohei
八尾 祥平 所属 ノートルダム清心女子大学 国際文化学部 国際文化学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2022/03 |
形態種別 | 学術書 |
標題 | 「総説」
『帝国のはざまを生きる-交錯する国境、人の移動、アイデンティティ』 |
執筆形態 | 共著 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | みずき書林 |
概要 | 「大日本帝国」崩壊後の東アジア社会における脱植民地化・ポストコロニアル状況を〈帝国のはざまを生きる〉という視角から「戦後」の韓国や台湾、そして、日本を主な事例として考察する。全726頁。A5判。
編者:蘭信三・松田利彦・李洪章・原祐介・坂部晶子・八尾祥平 共著者:丁智恵・高榮蘭・野入直美・西成彦・朴裕河・玄武岩・権香淑・上水流久彦・泉水英計・福本拓・李正煕・塚瀬進・陳來幸他6名。 本人担当部分:単著 第Ⅳ部総説「〈はざま〉を越え、〈あいだ〉に生きる」本稿では、国際関係論や地域研究で未だに根強い「国家ありき」の視点とは異なる、境域とそこを生きる人びとに着目し、これまで国家と国家の〈はざま〉と捉えられてきた社会空間を、国家から相対的に距離を置く人びとが主体的に〈あいだ〉の空間としてつくりかえようとした試みについて概説した。さらに、境界をめぐる研究は国民国家の相対化を越え、今後は民主的な社会のあり方へと議論が転換すると展望した。pp.393-408 第Ⅴ部総説「統治されるひとびと」のアジアという問い本稿では、「ウェスタンインパクト」により世界システムに編入されたとされる東アジアの近現代史を人の移動に着目して、国 家・地域・エスニシティの重層的なはざまに埋もれていた事例からとらえ直し、近年の議論の潮流やその中での論集の意義等について概説した。その上で、東アジアの人の国際移動研究の発展の足枷となる地域やエスニシティの違いを越えて共同研究を行うための視座を提案した。pp.613-623 |