トサ ヒロユキ   TOSA Hiroyuki
  土佐 弘之
   所属   ノートルダム清心女子大学  国際文化学部 国際文化学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2006/09
形態種別 学術書
標題 『アナーキカル・ガヴァナンス:批判的国際関係論の新展開』
執筆形態 単著
掲載区分国内
出版社・発行元 御茶の水書房
概要 批判的国際関係論研究の成果。戦争の内部化過程の問題は、大きな戦争(major wars)の終焉とともに終わった訳ではなく、むしろ二一世紀初頭の情況に照らしあわせてみると、小さな戦争(small wars)の常態化と共に新しい局面に入りつつあるように見える。フーコーたちが指摘したような戦争の国家‐社会への内部化の問題は、グローバリゼーションに伴う主権国家体系の大きな変容と連動しながら、新しいステージへと進みつつあることを指摘。構成は以下の通り。

目次
1 暴力の超領域的グローバリゼーション(世界内戦化と法外な暴力;「小さな戦争」を正当化する、もう一つの正戦論;ポスト・リベラルな世界秩序と他者の抹殺;「長い二一世紀」における二つの共和主義:シュトラウスとネグリ)
2 倫理の跛行的グローバリゼーション(アナーキカル・ガヴァナンス;移行期の正義と記憶の政治―過去の人権侵害と“復讐/赦し”との関係で;歴史的不正義に関する記憶の政治―アジア地域主義の中の他者;視覚的イメージをめぐるグローバル・ガヴァナンス―戦争の表象をめぐって;「人の移動」の新たな管理統制とコスモポリタン・モメント。総231頁。