フクハラ フミコ
FUKUHARA Fumiko
福原 史子 所属 ノートルダム清心女子大学 人間生活学部 児童学科 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2022/08/31 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
査読 | 査読あり |
標題 | 幼児の社会情動的スキルに関与する要因の検討―保護者の待つ姿勢を中心に― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 応用教育心理学研究 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本応用教育心理学会 |
巻・号・頁 | 第39巻(第1号),49-65頁 |
総ページ数 | 17 |
担当区分 | 筆頭著者 |
著者・共著者 | 福原史子 |
概要 | 幼児期に獲得される,社会情動的スキルの重要性が指摘されている。本研究では,このうち,粘り強さ,挑戦力,情緒安定,意思表現力の獲得に影響を与える要因を検討するため,幼稚園の保護者に質問紙調査を実施し,158名の回答を精査・分析した。具体的には,幼児要因として年齢,性別,兄弟姉妹の人数,自宅で夢中になっていることの有無とその内容,保護者要因として待つ姿勢及び自己選択の尊重,園の教育への関心度,母親の育児関与の割合を検討した。その結果,保護者の待つ姿勢,特に「身支度の際」に待つという姿勢が,粘り強さ,挑戦力,情緒安定との間に有意な正の相関を示し,粘り強さ及び情緒安定に関しては順序ロジスティック回帰分析でも有意な正の影響を与えていた。また,「片付けの際」に待つ姿勢は挑戦力及び家族への意思表現力に,「何かに失敗した際」に待つ姿勢も家族への意思表現力に有意な正の影響を与えることが認められた。さらに,記述式回答からは,待つことが難しい具体的な状況も明らかとなった。これらの結果から,待つことの重要性を踏まえた保護者教育や支援の必要性が示唆された。 |