トサ ヒロユキ
TOSA Hiroyuki
土佐 弘之 所属 ノートルダム清心女子大学 国際文化学部 国際文化学科 職種 教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2016/02 |
形態種別 | 学術書 |
標題 | 『境界と暴力の政治学 安全保障国家の論理を超えて』 |
執筆形態 | 単著 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 岩波書店 |
概要 | 批判的安全保障研究の成果。グローバル内戦のもと過剰な安全保障国家化が進むなか、主権や領土の境界をめぐって暴力が再生産され、歴史修正主義を含む粗野な「現実主義」が横行している。私たちは暴力を受け入れ、この「現実」に従うしかないのだろうか。―この構造に抗うために、「現実主義」によって切り捨てられた“現実”と向き合い、そこから紡ぎ出された想像力の可能性を示す。
構成は以下の通り。 動物化を昂進するグローバル内戦とそのメタ・ポリティクス 第1部 政治的暴力の現代的位相(ポスト世俗化時代における原理主義的アイデンティティ・ポリティクス;Gゼロ時代のユーラシアにおける文明的圏域の思想―動員されるジオボディ・ポリティクス;クロノトポスの政治的変容―四千年文明国家と百年国恥地図;方法としてのチベット;否認の政治と窪地からの声―マスキュリニティの危機との関連で;現実を切り捨てる「現実主義」―マスキュリニティの再編との連関) 第2部 「周辺化された現実」から「理想の力」へ(ジオボディ・ポリティクスの超克;「“非国‐民”の思想」の潜勢力―詩的想像力・再考;交差するラインを超えて―人権ギャップ縮小を志向する政治;「戦後かつ戦中」における脱セキュリタイゼーションの可能性―国連安保理決議一三二五をめぐる問題から考える;脆い生をケアする倫理―下からの平和な関係性の構築;方法としてのゾミア―リヴァイアサンを内破する野生のデモクラシー)。総304頁 |