教育研究業績データベース - 紺谷　亮一 | ノートルダム清心女子大学

■ 教員からのメッセージ

私はアンカラ大学の恩師の「考古学者として生きていくなら人並みの幸せを犠牲にすることを覚悟しなさい」という言葉が非常に印象に残っています。人は誰しも「この目的・目標の為なら自らの全てをかけても惜しくはない」という意気込みを持てば霧の中でも道は徐々に開かれていくのではないでしょうか。二度ともどらない，でも何にでも挑戦できる若い時代を大切にしながら生きてもらえればと思います。

■ 現在の専門分野

考古学　（キーワード：トルコ共和国カイセリ県キュルテペ遺跡（約4000年前の大交易都市）を中心に考古学的調査をアンカラ大学キュルテペ発掘調査隊（フィクリ・クラックオウル隊長）と共に継続中。2008年より毎年、夏季に「カイセリ県における考古学遺跡調査プロジェクト：通称KAYAP（遺跡分布調査）」を継続中。）

■ 学歴

1.	1982	法政大学第二高等学校卒業
2.	1986	アンカラ大学言語・歴史・地理学部西アジア考古学科留学（トルコ政府給付留学生）
3.	1986	法政大学文学部史学科卒業
4.	1989/10～1992/10	アンカラ大学社会科学研究科修士課程西アジア考古学専攻修士課程修了文学修士
5.	1993/10～1997/12	アンカラ大学社会科学研究科博士課程西アジア考古学専攻博士課程修了文学博士（Ph.D.）

■ 職歴

1.	2013	ノートルダム清心女子大学　文学部　現代社会学科教授
2.	2006	ノートルダム清心女子大学　文学部　現代社会学科准教授
3.	2004	岡山市立オリエント美術館主任学芸員
4.	2001	岡山市立オリエント美術館学芸員
5.	1998	筑波大学　研究協力部文部技官

■ 資格・免許

1.

1986/03/31

学芸員資格

■ 主要学科目

考古学Ⅰ

■ 著書・論文歴

1.	2022/03	論文	「キュルテペ遺跡の都市性とその評価」『西アジア考古学：特集　トルコ、キュルテペ遺跡を巡る日本隊の調査』 23,137-143頁（単著）
2.	2022/03	論文	「中央アナトリアにおける銅石器時代解明に向けて―キュルテペ遺跡中央トレンチ発掘調査2021年―」第29回日本西アジア考古学会発掘調査報告会 97-99頁（共著）
3.	2021/03	論文	キュルテペ遺跡北・西トレンチ発掘調査（2020年）第28回西アジア発掘調査報告会報告集（共著）
4.	2020/05	論文	Preliminary Report of Excavations in the northern sector of Kültepe 2015 - 2017 Subartu 45,9-88頁（共著）
5.	2020/03	論文	中央アナトリアにおける銅石器時代解明へ向けて－キュルテペ遺跡北トレンチ発掘調査2019年－第27回西アジア発掘調査報告会報告集 49-51頁（共著）
6.	2019/03	論文	中央アナトリアにおける銅石器時代解明へ向けて－キュルテペ遺跡北トレンチ発掘調査2018年－第26回西アジア発掘調査報告会報告集 16-18頁（共著）
7.	2018/03	論文	中央アナトリアにおける銅石器時代解明へ向けて－キュルテペ遺跡北トレンチ発掘調査2017年－第25回西アジア発掘調査報告会報告集 34-38頁（共著）
8.	2017/07	論文	「中央アナトリア前期青銅器時代における「非在地系土器」−キュルテペ遺跡出土土器の評価をめぐって− 西アジア考古学会第22回総会・大会要旨集 73-76頁（共著）
9.	2017/03	論文	「中央アナトリアにおける銅石器時代解明へ向けて-キュルテペ遺跡北トレンチ発掘調査2016年」第24回西アジア発掘調査報告会報告集 80-85頁（共著）
10.	2016/06	論文	「銅石器時代〜前期青銅器時代・アナトリア中央部における土器の様相」西アジア考古学会第21回総会・大会要旨集 3-4頁（共著）
11.	2014/03	論文	“An archaeological survey in the vicinity of Kultepe, Kayseri Province, Turkey.”Atici, L., Kulakoglu, F., Barjamovic, G., Fairbairn, A. (eds.) Current Research at Kultepe-Kanesh: An interdisciplinary and integrative approach to trade networks, internationalism, and identity. Journal of Cuneiform Studies Supplemental Series 95-106頁（共著）
12.	2014	論文	「トルコ共和国カイセリ県遺跡調査プロジェクト（KAYAP）第6次調査2013年概報」岡山市立オリエント美術館研究紀要 28,25-34頁（共著）
13.	2013/03	論文	「中央アナトリアにおける青銅器時代の都市化―トルコ共和国カイセリ県遺跡調査（KAYAP）第5次調査(2012年)―」『第20回西アジア発掘調査報告会報告集』 66-71頁（共著）
14.	2013	論文	Kültepe-Kanis, Turkey:preliminary Report on the 2012 Excavations Bulletin of the Okayama Orient Museum Vol.27 27,43-50頁（共著）
15.	2013	論文	「トルコ共和国カイセリ県遺跡調査プロジェクト（KAYAP）第5次調査（2012年）概報」『岡山市立オリエント美術館研究紀要』27巻 27,15-42頁（共著）
16.	2012/03	論文	トルコ共和国カイセリ県遺跡調査プロジェクト(KAYAP)第４次調査（2011年）概報岡山市立オリエント美術館研究紀要 26,41-62頁（共著）
17.	2012/03	論文	新たなるアッシリア・コロニー時代交易都市の発見−トルコ共和国カイセリ県遺跡調査(KAYAP)第4次調査(2011年)− 平成23年度考古学が語る古代オリエント：第19回西アジア発掘調査報告会報告集 101-106頁（共著）
18.	2011/05	論文	Kayseri Arkeolojik Yuzey Arastirmalari Projesi (KAYAP) 2009 Yili Calismalari Sonuc Raporu. 28 Arastima Sonuclari Toplantisi 3 Cilt. 28,409-428頁（共著）
19.	2011/03	論文	トルコ共和国カイセリ県一般調査(KAYAP)概報−第3次調査(2010)と過去3シーズンのまとめ− 岡山市立オリエント美術館紀要 25,15-29頁（共著）
20.	2011/03	論文	ヒッタイト文化の起源を探る−トルコ共和国カイセリ県一般調査（KAYAP)第3次調査（2010年）− 平成22年度考古学が語る古代オリエント：第18回西アジア発掘調査報告会報告集 94-99頁（共著）
21.	2011	著書	Brief Observations On 'Syrian Bottle' Shaped Imported Vessels From Kültepe Kultepe Kanesh Karum 52-55頁（共著）
22.	2010/05	論文	Kayseri Arkeolojik Yuzey Arastirmalari Projesi (KAYAP) 2008 Yili Calismalari Sonuc Raporu. 27 Arastima Sonuclari Toplantisi 3 Cilt. 27,28-50頁（共著）
23.	2010/03	論文	「エイリキョイ遺跡における考古地理学的調査-トルコ共和国カイセリ県における一般調査の一成果」『岡山市立オリエント美術館研究紀要』24 24,91-108頁（共著）
24.	2009/04	論文	Black Top Pottery in the Latter Part of the Early Bronze Age: Gaziantep Archaeological Museum Collection. 古代オリエント博物館紀要 XXVII,53-63頁（単著）
25.	2009/03	論文	カイセリ県における考古学的一般調査ノートルダム清心女子大学紀要文化学編 33,37-46頁（共著）
26.	2005/04	論文	アッシリア・レリーフ有翼鷲頭精霊像に関する新知見−岡山コレクションに見るシンメトリーの発送− 岡山市立オリエント美術館紀要 20 （単著）
27.	2005	著書	「トロイ戦争は本当にあったのか？」『世界遺産　謎多き　16の大遺跡』 108-117頁（共著）
28.	2005	論文	“Searching for the Origin of the Bronze Swords with Iron Core in Northwestern Iran and the Caucasian Region”　The Iron Age Iranian World Iranica Antiqva 40,397-421頁（単著）
29.	2004/11	その他	バイメタル技術の起源をコーカサスに探る平成15年度髙梨学術奨励基金年報 134-135頁（単著）
30.	2004	著書	「ハットウシャ－呪われた地をなぜ都に選んだのか？－」『世界遺産　謎を呼ぶ遺跡』 92-99頁（共著）
31.	2004	著書	『「オリエント」とは何か－東西の区分を越える』『環』8 86-93頁（共著）
32.	2003/07	論文	The lost bimetal technique: Swords with iron cores from north-eastern Iran in the Neo Assyrian period NINEVEH 49e Recontre Assyriologique Internationale （単著）
33.	2003/04	論文	Restoring the Bronze Swords with Iron Cores in Northwestern Iran: An Inquiry into Bimetal Technique Belletin of the Oayama Orient Museum 19,39-50頁（単著）
34.	2002/04	論文	古代イランの青銅剣再考−岡山市立オリエント美術館収蔵・バイメタル剣− 岡山市立オリエント美術館紀要 18,21-28頁（単著）
35.	2002	著書	『古代イラン秘宝展―山岳に花開いた金属器文化―』（共著）
36.	2001/11	論文	銅の文明・鉄の文明への新提言−岡山市立オリエント美術館収蔵品・ルリスタン青銅器から− 日本西アジア考古学会公開セミナー 3,13-16頁（単著）
37.	2001/03	論文	ワールドシステムの外側−トロイとダニューブ河からの視点− 歴史人類 29,79-96頁（単著）
38.	2000/06	論文	ヒッタイト帝国成立時の交易について−半月形土製品からみたもう一つの交易網− 日本西アジア考古学会第5回総会・大会要旨集 32-33頁（単著）
39.	2000/05	論文	Black top pottery from Gaziantep region Near Eastern Archaeology in the Beginning of the 3rd Millennium AD, 2nd International Congress on Ar （単著）
40.	2000	論文	「アッカド帝国の勢力拡大をめぐる土器分布―南東アナトリア及び北シリア地域の都市領域」『西アジア考古学』 33-45頁（共著）
41.	1999/09	論文	後期同石器時代のアルスランテペ−メソポタミア文化とトランスコーカサス文化との結節点− オリエント42-1 121-138頁（単著）
42.	1999/03	論文	アナトリアから見た都市の発生−チャタル・ホユックとアシュクル・ホユックを例に− 古代オリエントにおける都市形成とその展開 71-76頁（単著）
43.	1999/03	論文	ヒッタイト帝国成立の背景歴史人類27 95-125頁（単著）
44.	1999/03	論文	黒海沿岸文明圏の提唱史境38/39 70-91頁（単著）
45.	1998/12	論文	前3-2千年紀におけるアナトリアとシリアの交易ネットワーク古代オリエントを掘る（第5回西アジア発掘報告会） 94-100頁（単著）
46.	1997/04	論文	前2千年紀前半（アッシリアコロニー時代）に於けるアナトリアとシリアの文化的関係について−キュルテペ・カールム出土のシリアからの搬入土器を中心にして−2 三菱財団事業報告書27 292-294頁（単著）
47.	1996/04	論文	Relations between Kultepe and Northern Syria during the Third Millennium B.C Belletin of the Ancient Orient Museum, 16 109-142頁（単著）
48.	1996/04	論文	前2千年紀前半（アッシリアコロニー時代）に於けるアナトリアとシリアの文化的関係について−キュルテペ・カールム出土のシリアからの搬入土器を中心にして−1 三菱財団事業報告書26 323-325頁（単著）
49.	1994/04	論文	カニシュ・カールムI層の建築岡山市立オリエント美術館紀要 1-18頁（単著）
50.	1993/11	論文	古代アナトリアにおけるシリアの文化的影響−前2千年紀前半を中心にして− 法政考古学20 361-381頁（単著）
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■ 学会発表

1.	2022/07/30	Material Culture of Late Chalcolithic Age at Kultepe : excavations at central trench, Kultepe 2021（5th Kultepe International Meeting）
2.	2022/03/13	「中央アナトリアにおける銅石器時代解明へ向けて-キュルテペ中央トレンチ発掘調査2021-」（第29回西アジア発掘報告会）
3.	2021/02/07	Kayseri ili ve iliceleri Eski Ticaret Yollari ve Yerlesimlerin Tespiti（Turkiye Yuzey Arastirmalari Webinarlari 2, Orta Anadolu-Karadeniz）
4.	2020/11/21	「アナトリアにおけるメガシティの起源」『中央アナトリアの都市化―メガシティ、キュルテペの成立の背景をさぐる―』（日本西アジア考古学会第25回大会）
5.	2019/08/01	Deep Sounding in Search for the Earliest Levels at Kultepe: New Results and the Early Bronze Age Ceramic sequence in the North of Kultepe（4ｔｈ　Kultepe International Meeting）
6.	2014/09/10	Settlement Pattern Change of Early Bronze Age to Assyrian Colony Period in Kayseri Province（European Association of Archaeologists 20th annual Meeting）

■ 研究課題・受託研究・科研費

1.	2021/04～2022/03	前期青銅器時代の集落構造からみたアナトリアの都市化（研究代表者）新学術領域研究　研究領域提案型
2.	2020/04～2022/03	中央アナトリアにおける都市形成過程の考古学的研究：キュルテペ遺跡の発掘調査（三菱財団人文科学研究助成）個人研究
3.	2016/04～2020/03	ダストフラックス長期変動に寄与する人為的影響の定量的評価（研究分担者）基盤研究（A）
4.	2012～2015	「アナトリアにおける都市化過程の実態解明―メソポタミア都市国家の相対化に向けて」（研究代表者）基盤研究（B）海外
5.	2012	「前期青銅器時代におけるキュルテペ遺跡（古代名：カニシュ）の都市国家構造に関する研究―GISを用いた遺跡踏査と民族考古学的調査を通して―」（財団法人福武学術文化振興財団）その他の補助金・助成金
6.	2011/04～2012/03	「キュルテペ遺跡女神像の出土状況の3D化―ハッティ文化終焉の一段面―」機関内共同研究
7.	2009/04～2010/03	「トルコ共和国カイセリ県エイリキョイ遺跡におけるGPR（地中レーダー）調査」機関内共同研究

■ 講師・講演

1.

2022/10/29

「トルコキュルテペ遺跡の発掘調査の最前線」（名古屋）

■ 受賞学術賞

1.

2003/03

特別展「古代イラン秘宝展-山岳に華開いた金属器文化-」実行委員会第4回岡山芸術文化賞特別賞

■ 所属学会

1.		日本オリエント学会
2.		日本西アジア考古学会

■ 教育上の能力

●作成した教科書、教材
1.	2013	『西アジア考古学講義ノート』西アジア考古学講義ノート編集委員会編

■ 大学院研究分野

「考古学特論」考古学的視点から当時の社会を復元することを目指す。さらに文献資料とのコラボレーションの可能性と限界を学ぶ。ケーススタディとして主に西アジアを取り上げる。