■ 教員からのメッセージ
差別、貧困、暴力、環境問題など、人間はこれまで様々な社会問題に直面してきました。社会学はこれらの問題がどのようなメカニズムによって起こり、そしてこれらの苦しみと人々がどのように向き合ってきた(いる)のかを明らかにしてきました。言葉にならない声を聞き、形なきものに形を与える、そのような研究や調査をしていきたいと思っています。
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■ 現在の専門分野
社会学 (キーワード:宗教社会学、社会学理論、慰霊・追悼、儀礼研究、苦難の社会学、災害復興)
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■ 学歴
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■ 職歴
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■ 資格・免許
1. |
2015/10/01 |
専門社会調査士(第002158号) |
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■ 著書・論文歴
1. |
2021/11 |
著書 |
Handbook of Disaster Ritual: Multidisciplinary Perspectives, Cases and Themes. pp.177-189 (共著) |
2. |
2020/03/14 |
著書 |
われわれが災禍を悼むとき――慰霊祭・追悼式の社会学 (単著) |
3. |
2019/12/01 |
論文 |
Three-dimensional Measurement for the Revitalization of Intangible Cultural Properties after Disasters Journal of Disaster Research 14(9),pp.1329-1335 (単著) |
4. |
2018/06/01 |
論文 |
苦難の神義論と災禍をめぐる記念式典―アチェの津波にかんする集団と個人の宗教的意味づけ― 宗教と社会 24,65-80頁 (単著) |
5. |
2011/10/01 |
論文 |
われわれが災禍を悼むとき―長崎市原爆慰霊行事にみられる儀礼の通時的変遷― ソシオロジ 56(2),77-94頁 (単著) |
6. |
2024/11 |
著書 |
〈グローバル・スタディーズ〉叢書 グローバル化と日本 318-343頁 (共著) |
7. |
2024/03/08 |
著書 |
残らなかったものを想起するー「あの日」の災害アーカイブ論 234-260頁 (共著) |
8. |
2023/06/24 |
論文 |
新刊短評「櫻井義秀・平藤喜久子編著 『現代社会を宗教文化で読み解く―比較と歴史からの接近』」 宗教と社会 29,231-231頁 (単著) |
9. |
2023/03/11 |
著書 |
災害<後>を生きる––慰霊と回復の災害人文学 245-248頁 (共著) |
10. |
2022/12/31 |
論文 |
災害廃棄物の仮置場設置に関わる要因の探索的検討 災害復興研究 14,99-110頁 (共著) |
11. |
2022/03/31 |
著書 |
西日本豪雨災害と社会 (2021年度「社会調査実習」研究報告書) (共著) |
12. |
2022/03/31 |
論文 |
東日本大震災の影響に関する無形民俗文化財アンケート調査報告 無形文化遺産研究報告 (16),103-126頁 (共著) |
13. |
2021/11 |
著書 |
Handbook of Disaster Ritual: Multidisciplinary Perspectives, Cases and Themes. pp.510-513 (共著) |
14. |
2021/06/30 |
論文 |
書評に応えて ソシオロジ 66(1),99-103頁 (単著) |
15. |
2021/06/05 |
論文 |
ブックレビュー<三木英編著『被災記憶と心の復興の宗教社会学ー日本と世界の事例に見る』明石書店、2020> 宗教と社会 (27),185-185頁 (単著) |
16. |
2021/03/11 |
著書 |
東日本大震災からのスタート 災害を考える51のアプローチ 111-114頁 (共著) |
17. |
2021/01/31 |
著書 |
是恒さくら・高倉浩樹編『災害ドキュメンタリー映画の扉―東日本大震災の記憶と記録の共有をめぐって』新泉社 72-95頁 |
18. |
2019/12/01 |
論文 |
書評:星野英紀・弓山達也編『東日本大震災後の宗教とコミュニティ』 宗教研究 93(3),109-115頁 (単著) |
19. |
2019/07 |
著書 |
Religio-cultural Pluralism in Southeast Asia: Inter-communion, Localization, Syncretisation and Conflict. Edited by Nabil Chang-Kuan Lin (査読付) pp.227-242 (共著) |
20. |
2019/06/01 |
論文 |
メディア・イベントとしての慰霊祭・追悼式 東北アジア学術交流懇話会ニューズレターうしとら 77,2-2頁 (単著) |
21. |
2019/03/01 |
論文 |
無形民俗文化財の/による「復興」を考える 震災学 (13),169-173頁 (単著) |
22. |
2018/01/31 |
著書 |
震災後の地域文化と被災者の民俗誌―フィールド災害人文学の構築 (東北アジア研究専書) 181-196頁 (共著) |
23. |
2016/11/01 |
論文 |
Studi Komparatif Ritual Pasca-Bencana : Aceh dan Tohoku (災禍の儀礼の比較社会学に向けて) Semong News 2016 10-10頁 (単著) |
24. |
2015/12/01 |
論文 |
書評:P.Post, R.L.Grimes, A.Nugteren, P.Pettersson and H.Zontag, 2003, Disaster Ritual: Exploration of an Emerging Ritual Repertoire, Peeters. 東北宗教学 (11),109-117頁 (単著) |
25. |
2015/03/20 |
著書 |
よくわかる宗教学 (やわらかアカデミズム・〈わかる〉シリーズ) 156-157頁 (共著) |
26. |
2015/03/01 |
論文 |
Transition of Rituals in the Nagasaki City Atomic Bomb Memorial Ceremony International Journal of Japanese Sociology 24(1),pp.78-91 (単著) |
27. |
2014/12/01 |
論文 |
シンポジウム〈復活と創造「東北の地域力」〉震災と宗教―悼みと向き合える社会へ―[パネル討論]「悲しみの技術」をめぐって 震災学 (5),32-47頁 (共著) |
28. |
2014/07/01 |
論文 |
自治体職員にとっての 3.11 ——支える人々を支える取り組みの必要性 FUKKOU (関西学院大学災害復興制度研究所ニュースレター) (24),7-7頁 (単著) |
29. |
2014/06/01 |
論文 |
ブックレビュー<稲場圭信/黒崎浩行編著『叢書 宗教とソーシャル・キャピタル 4 震災復興と宗教』明石書店、2013> 宗教と社会 (20),172頁 (単著) |
30. |
2014/03/01 |
論文 |
災禍の儀礼の社会学的考察―現代日本の慰霊祭・追悼式を事例として― 関西学院大学大学院 (単著) |
31. |
2013/11/01 |
論文 |
南三陸町における東日本大震災の慰霊・追悼行事の調査記録――海・死者・震災といかに向き合うか 関西学院大学先端社会研究所紀要 (10),73-88頁 (単著) |
32. |
2013/10/01 |
論文 |
<書評> 稲場圭信/黒崎浩行編著 『叢書 宗教とソーシャル・キャピタル4 震災復興と宗教』 宗教と社会貢献 3(2),79-84頁 (単著) |
33. |
2013/03/01 |
論文 |
〈特集 行く・読む〉死者と生者を分かつもの/死者と生者が分かち合うもの KG社会学批評 (2),53-54頁 (単著) |
34. |
2012/10/01 |
論文 |
災禍の儀礼論に向けて : 現代日本における慰霊祭や追悼式の事例から 関西学院大学先端社会研究所紀要 (8),73-89頁 (単著) |
35. |
2012/10/01 |
論文 |
戦争と暴力をめぐる記憶―そのリアリティはいかに構成されるか― 関西学院大学先端社会研究所紀要 8,108-110頁 (単著) |
36. |
2012/03/01 |
論文 |
エッジの社会学 : ソーシャル・ワイズの探究へ KG社会学批評 (1),51-56頁 (共著) |
37. |
2012/03/01 |
論文 |
災禍を語ること/語られることはいかにして可能か : 「第七回みやぎ民話の学校」における「3.11」津波の語りから みやぎ民話の会叢書第十三集「第七回みやぎ民話の学校」の記録 13,205-218頁 (単著) |
38. |
2011/01/01 |
論文 |
災禍と儀礼とリスク社会――『浮かばれない』死者たちの行方 KG/GP社会学批評 (4),43-52頁 (単著) |
39. |
2010/06/01 |
論文 |
信念, 場所, 身体――現代社会において人々を儀礼へ向かわせるもの KG/GP社会学批評 (3),37-45頁 (単著) |
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■ 学会発表
1. |
2024/06/16 |
災害研究と災禍の儀礼研究(「宗教と社会」学会第32回学術大会) |
2. |
2022/09/11 |
インドネシア・アチェのスマトラ島沖地震の記念施設と震災遺構(日本宗教学会第81回学術大会) |
3. |
2022/08/06 |
2021年度「社会調査実習」報告書が目指したもの(岡山史料ネット活動報告会「学生と考える西日本豪雨と地域社会 ―地域の記憶と記録を伝えるために―」) |
4. |
2022/05/28 |
被爆地浦上の「受難と再生」 ――燔祭説と原子爆弾死者合同葬弔辞(第63回印度学宗教学会学術大会) |
5. |
2021/06/19 |
スマトラ沖地震の記念行為と宗教的マイノリティ(第62回印度学宗教学会学術大会) |
6. |
2020/02/20 |
Commemorations of the 2004 Tsunami by the religious minorities in Banda Aceh(The Practicalities and Ethics of Dealing with Disaster Remains and Cultural Heritage) |
7. |
2019/02/09 |
悲しみと向き合う技法――インドネシア・アチェの津波記念行事を事例としてー(共同研究「アジア・アフリカにおける諸宗教の関係の歴史と現状」第3回研究会) |
8. |
2018/11/24 |
無形民俗文化財の復興に資する三次元計測に向けて(第3回 文化財方法論研究会) |
9. |
2018/07/17 |
Toward the Interdisciplinary Studies of Disaster Humanities: Preserving Tangible and Intangible Folk Cultural Properties by Three-Dimensional Data(国際防災・危機管理研究 岩手会議) |
10. |
2018/06/09 |
大海嘯的神義論:印尼亞齊海嘯災難追思紀念研究(東南亞宗教文化多元研討會) |
11. |
2017/11/03 |
苦難といかに向き合うか―インドネシア・アチェの記念行事にみられる神義論(第90回日本社会学会大会) |
12. |
2017/07/06 |
Theodicy of Tsunami: A Study of the Commemorations in Aceh, Indonesia(34th International Society for the Sociology of Religion Conference) |
13. |
2017/06/03 |
津波の神義論―インドネシア・アチェの記念行事を事例として―(「宗教と社会」学会第25回学術大会) |
14. |
2017/03/24 |
The Cultural Meaning of Tsunami: A Case Study of the Commemorations in Aceh, Indonesia.('Mobile Cultures of Disaster' Conference) |
15. |
2016/07/31 |
津波の偶然性と必然性―インドネシア・アチェにおける記念行事を事例として―(第63回東北社会学会) |
16. |
2016/05/29 |
「津波の意味」をめぐる「災禍の儀礼」の比較考察(第58回印度学宗教学会学術大会) |
17. |
2016/02/07 |
津波災害をめぐる慰霊祭・追悼式の考察(第3回震災共同研究会) |
18. |
2016/01/20 |
Comparing Memorial Ceremonies of Tsunami between Aceh and Tohoku(Aceh + Tohoku Disaster Museums and Archives for DDR: Toward Future Collaboration) |
19. |
2015/11/08 |
宮城県南三陸町における東日本大震災の慰霊・追悼――「南三陸の海に思いを届けよう」と「きりこプロジェクト」――(日本民俗学会第883回談話会 自然災害と民俗) |
20. |
2015/04/21 |
災禍の儀礼の宗教社会学に向けて(第97回宗教学研究会) |
21. |
2014/07/14 |
Uses of the Future: The Problem of Theodicy in Nagasaki(XVIII World Congress of Sociology) |
22. |
2014/06/22 |
実践の体系としての宗教――M. リーゼブロートにおける救いの約束を手がかりに(「宗教と社会」学会第22回学術大会) |
23. |
2013/06/28 |
Disaster, Contingency, and Ritual / Desastres, imprevus et rites(32nd International Society for the Sociology of Religion Conference) |
24. |
2012/11/23 |
Toward A Theory of Post-disaster Ritual(Workshop on Salvage and Salvation: Religion, Disaster Relief, and Reconstruction in Asia) |
25. |
2012/11/03 |
災禍の儀礼論に向けて――慰霊・追悼の社会学的研究(日本社会学会第85回大会) |
26. |
2012/03/24 |
The Repertoire of the Post-disaster Rituals in Modern Japanese Society(The Power of Healing _ or the Healing of Power? A Critical Workshop on the Memory of War) |
27. |
2012/03/05 |
災禍の経験はいかに語られうるか――『第七回みやぎ民話の学校』における津波の語りを通して(社会学3学会合同研究・交流集会分科会) |
28. |
2011/09/11 |
Reflecting the Dead, Ordering the Past: Post-disaster Ritual in Nagasaki(The Tenth Death, Dying, and Disposal Conference) |
29. |
2011/02/03 |
When We Reflect Upon the Dead: Post-disaster Ritual in Nagasaki(Japanese Studies Graduate Summer School 2011) |
30. |
2011/01/09 |
Toward International Comparative Research of Post-disaster Rituals: from the Case Study of the Nagasaki Atomic Bomb Memorial Ceremony(The 4th Workshop on the Encounters of Young Scholars on Asian Studies) |
31. |
2010/06/05 |
現代社会の「災禍の儀礼」にみられる市民宗教の可能性(「宗教と社会」学会第18回学術大会) |
32. |
2010/04/25 |
Civil Religion in Contemporary Disaster Rituals(Anthropology of Japan in Japan Spring Workshop 2010) |
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■ 研究課題・受託研究・科研費
1. |
2022/04~
|
事前復興事業における合意形成プロセスの解明 科学研究費補助金 基盤研究(C) |
2. |
2018/04~2022/03
|
災害遺構の比較社会学ー東日本大震災とスマトラ島沖地震を事例として 科学研究費補助金:若手研究 |
3. |
2015/04~2018/03
|
災禍の儀礼の比較社会学:インドネシアと日本における津波災害を事例として 特別研究員奨励費 |
|
■ 講師・講演
1. |
2019/01/29 |
慰霊祭・追悼式の社会学―津波記念行事にみられる災禍との向き合い方(東北大学) |
2. |
2018/12/19 |
Studi Komparatif Ritual Pasca Bencana: Aceh dan Tohoku(北スマトラ大学文化学部(インドネシア)) |
3. |
2018/10/26 |
慰霊祭・追悼式の社会学―津波記念行事にみられる災禍との向き合い方―(だて歴史の杜カルチャーセンター(北海道伊達市)) |
4. |
2017/12/23 |
Diskusi Ilmiah: Smong dan Post-Disaster Ritual Masyarakat Jepang-Aceh (Memperingati 13th Tsunami Aceh)(Universitas Syiah Kuala, Indonesia) |
5. |
2014/07/05 |
"悲しみの技術"を巡って(東北学院大学) |
|
■ 受賞学術賞
1. |
2021/06 |
印度学宗教学会 2021年度 印度学宗教学会賞 (福田雄 『われわれが災禍を悼むとき―慰霊祭・追悼式の社会学―』(慶応義塾大学出版会 2020年3月)) |
2. |
2012/11 |
日本社会学会 第11回日本社会学会奨励賞[論文の部] (「われわれが災禍を悼むとき―長崎市原爆慰霊行事にみられる儀礼の通時的変遷」『ソシオロジ』第56巻第2号(2011年10月発行)) |
|
■ 社会における活動
|
■ 所属学会
1. |
2018/04~ |
印度学宗教学会 |
2. |
2020/04~ |
∟ 評議員 |
3. |
2014/04~ |
日本宗教学会 |
4. |
2013/04~ |
International Sociological Association |
5. |
2012/07~ |
International Society for the Sociology of Religion |
6. |
2012/04~ |
日本社会学会 |
7. |
2010/04~ |
「宗教と社会」学会 |
|
■ 委員会・協会等
1. |
2023/10/01~ |
岡山市教育委員会 社会教育委員 |
2. |
2023/06/24~ |
「宗教と社会」学会 編集委員 |
3. |
2020/04/01~ |
印度学宗教学会 評議員 |
|
■ 学部担当分野
宗教社会学、災害と宗教の社会学、社会調査論Ⅲ、社会調査実習
|
|
■ 教育上の能力
●作成した教科書、教材 |
1. |
2021/03/11 |
東北大学災害科学国際研究所 (編)『東日本大震災からのスタート 災害を考える51のアプローチ』東北大学出版会 |
2. |
2015/03 |
櫻井義秀・平藤喜久子(編著) 『よくわかる宗教学』ミネルヴァ書房 |
●教育に関する発表 |
1. |
2022/08/06 |
2021年度「社会調査実習」報告書について、岡山史料ネット活動報告会で発表 |
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■ 連絡先
1.
|
u_fukuda[at]m.ndsu.ac.jp
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■ 研究内容紹介(学生の方へ)
私はこれまで慰霊祭や追悼式の調査研究をしてきました(『われわれが災禍を悼むときー慰霊祭・追悼式の社会学』)。近年は災害遺構の国際比較調査も行なっています(科学研究費補助金「災害遺構の比較社会学」)。
このほか、民俗芸能で用いられる獅子頭や祭礼船の三次元計測とその応用研究にも取り組んでいます(『東日本大震災からのスタート 災害を考える51のアプローチ』(共著))。
「宗教社会学」や「現代社会学特講Ⅱ」といった授業は、これらの研究成果に基づいた講義内容となっています。
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■ 研究内容紹介(地域社会の方へ)
慰霊祭や追悼式の調査研究をしています(『われわれが災禍を悼むときー慰霊祭・追悼式の社会学』)。近年は災害遺構の国際比較調査も行なっています。
このほか『東日本大震災からのスタート 災害を考える51のアプローチ』(共著)では、民俗芸能で用いられる獅子頭の三次元計測とその応用研究について書いています。
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