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    (最終更新日:2024-05-24 12:11:05)
  カク マイカ   KAKU Maika
  郭 まいか
   所属   ノートルダム清心女子大学  国際文化学部 国際文化学科
   職種   講師
■ 教員からのメッセージ
20世紀前半の上海の歴史を、中国語だけではなく英語や日本語の史料を用いながら研究しています。歴史学の視点から、過去の事象が現在の中国にどのように影響しているか、そして、現在を生きる我々は外国である中国と(あるいはさらに広くアジアの国々と)どのように関わっていけばよいか、ともに考えていきたいと思います。
■ 著書・論文歴
1. 2022/03 論文  中華民国期上海共同租界における政治犯引渡について
(依頼有、査読付) 『東洋史研究』 第80巻第4号 (80),101-138頁 (単著) 
2. 2019/03 論文  中華民国期上海共同租界会審公廨の研究(博士論文) 京都大学文学研究科博士学位論文  (単著) 
3. 2018/12 論文  1920年代北京政府與
上海租界之關係——―以會審公廨為中心(査読付)
(訳:1920年代における北京政府および租界の関係―会審公廨を中心とする) 劉維開編『近代中国与東亜研究系列之一:1920年代之中国』 政大出版社 73-89頁 (単著) 
4. 2018/05 論文  上海租界における中華民国期二重国籍中国人問題――上海会審公廨を中心に(査読付) 『社会経済史学』 第84巻第1号 84(1),25-43頁 (単著) 
5. 2017/11 その他  ジョシュア・ヒル「軍閥時代における民主政をめぐる議論――1920年代広東省の政治改革からみる孫文と陳炯明」 日本孫文研究会編『孫文とアジア太平洋―ネイションを越えて』 294-315頁 (単著) 
6. 2016/10 論文  上海公共租界国籍問題初探 胡春恵、劉祥光編『2015両岸三地歴史学研究生検討会論文集』 国立政治大学歴史学系、香港珠海学院亜洲研究中心 225-235頁 (単著) 
7. 2014/09 論文  民国期の上海会審公廨における手続と慣例について(査読付) 『東洋史研究』 第73巻第2号 73(2),1-31頁 (単著) 
8. 2013/04 論文  ブライナ・グッドマン「革命がもたらした差異――民国初期の上海における「経済学」、 個人の自由と国家主権」 日本孫文研究会編『グローバルヒストリーの中の辛亥革命―辛亥革命100周年記念国際シンポジウム(神戸会議)論文集(孫中山記念会研究叢書)』 176-195頁 (単著) 
9. 2013/03 論文  )民国期の上海公共租界における会審公廨の組織と会審制度(修士論文) 京都大学文学研究科修士学位論文  (単著) 
10. 2012/03 論文  王泰升「台湾における日本人の法律・生活関係資料について」 籠谷直人編『人間文化研究機構「日本関連在外資料の調査研究」プロジェクト研究カテゴリーB-植民地期台湾・「南洋」における日本人社会に関する資料の調査・研究:在台湾・日本関係資料ワークショップ報告書2011年2月27日(日)』 国際日本文化研究センター 125-131頁 (単著) 
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■ 学会発表
1. 2019/11 中華民国期上海租界における政治犯引渡について (依頼有)(2019年度東洋史研究大会 (京都市))
2. 2019/06 植田捷雄の上海租界認識について(京都大学人文科学研究所共同研究班『20世紀中国史の資料的復元』 (京都市))
3. 2019/04 上海租界国籍問題――以会審公廨為例(中央研究院近代史研究所城市史研究群主催「法律、経済与城市」工作坊 (台湾))
4. 2017/06 Chinese Intellectuals and the Shanghai Mixed Court(Session “Changing Perceptions of the National and the International in Interwar China”, AAS-in-Asia : Asia in Motion: Beyond Borders and Boundaries (Korea)
5. 2017/02 1920年代北京政府与上海租界之関係――以会審公廨為中心(第二届「百変中国:1920年代之中国」青年学者論壇 (台湾))
6. 2016/10 領事裁判権との関係から見る中華民国期国籍問題(2016年度広島史学研究会大会東洋史部会 (東広島市))
7. 2016/09 The Mixed Court in Shanghai International Settlement (1911~)(Joint Symposium & 9th Next-Generation Global Workshop: Transcultural Dynamics of Asia and Europe – Mobility, Negotiation and Transformation (Kyoto))
8. 2016/04 「学会参加記」第16回両岸四地歴史学研究生論文発表会参加記(『中国研究月報』 掲載頁(pp. 39-46) 中国研究所)
9. 2016/02 民国期上海租界会審公廨の研究(2015年度京都大学南京大学社会学人類学若手ワークショップ『東アジア若手人文社会学者ワークショップ』 (京都市))
10. 2016/02 和川軍「孤独的表演者——纳西传统文化传承研究(訳:孤独なパフォーマー:ナシ族トンパ文化継承の研究)」(コメンテーター:郭まいか)(2015年度京都大学南京大学社会学人類学若手ワークショップ『東アジア若手人文社会学者ワークショップ』 (京都市))
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■ 研究内容紹介(地域社会の方へ)
近現代の中国は、経済的に最も発展していた上海の共同租界を窓口に、西洋諸国や日本との交流を通じて独自の発展を遂げました。この時代の中国は、現在の中国を形作る重要な基盤にもなっており、中国という国を理解するにあたって、格好の材料を与えてくれます。中国は租界を通じ、西洋の近代的な思想、文化、制度を取り入れましたが、私は会審公廨という、租界に存在した裁判所に注目しています。これまで公廨の制度そのものに関する研究や、公廨において問題となった国籍関係の研究、租界に逃げ込んだ中国人政治犯をめぐる研究などを行ってきました。また、最近は租界の境界線とその周辺に広がる外国人居住区に関する問題にも興味があります。