■ 教員からのメッセージ
20世紀前半の上海の歴史を、中国語だけではなく英語や日本語の史料を用いながら研究しています。歴史学の視点から、過去の事象が現在の中国にどのように影響しているか、そして、現在を生きる我々は外国である中国と(あるいはさらに広くアジアの国々と)どのように関わっていけばよいか、ともに考えていきたいと思います。
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■ 著書・論文歴
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■ 学会発表
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■ 研究内容紹介(地域社会の方へ)
近現代の中国は、経済的に最も発展していた上海の共同租界を窓口に、西洋諸国や日本との交流を通じて独自の発展を遂げました。この時代の中国は、現在の中国を形作る重要な基盤にもなっており、中国という国を理解するにあたって、格好の材料を与えてくれます。中国は租界を通じ、西洋の近代的な思想、文化、制度を取り入れましたが、私は会審公廨という、租界に存在した裁判所に注目しています。これまで公廨の制度そのものに関する研究や、公廨において問題となった国籍関係の研究、租界に逃げ込んだ中国人政治犯をめぐる研究などを行ってきました。また、最近は租界の境界線とその周辺に広がる外国人居住区に関する問題にも興味があります。
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