ヨネヤマ マサヒロ
YONEYAMA Masahiro
米山 雅浩 所属 外国語学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2000/01 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
標題 | 自己統合の福音書 ―『最後の誘惑』論 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 名学大論集人文・自然科学篇 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 36-2.,61-70頁 |
概要 | 本稿はまず、カザンザキスの『最後の誘惑』の主人公イエスが悪魔の誘惑を克服しキリストとなる、その精神の過程を示した。次に、フロイトとユングの無意識に関する理論を応用しつつ、作中のユダがイエスの「影」や「超自我」として、混乱したイエスの自我を統合に導いた点を指摘した。あわせて、作者が共観福音書を下敷きにしながらも、人間イエスがユダとの共同作業によって十字架の死を成就するという、新たな福音書を企てたことを明らかにした。 |